性適合手術(SRS)後でも気をつけることはたくさんあります。
SRSまで済ませると女性ホルモン治療を止める方がいます。
骨がもろくならないように、女性ホルモンは継続することが望ましいでしょう。
将来に渡り、下記の事項にも気を配ってください。

骨粗鬆症
睾丸を摘出すると体内にはホルモンがほとんどなくなる状態になります。
骨は、性ホルモンと密接な関係にあるので、体内になくなると骨がもろくなります。
50歳以降の方は、整形外科で「骨密度」を測定するとよいでしょう。
若いひとも、今後に骨密度の検査をしたときに比較できますので1度検査することをお勧めします。
ホルモン注射は、継続することが大切です。

乳がん
男性でも乳がんになることがあります。女性ホルモンを投与している場合は、乳がんになる頻度が高くなる可能性もあります。
定期的な検査を行うことも大切です。
☞MTFに関する乳がん情報

プロラクチノーマ
頻度は低いとされますが、脳にある下垂体という場所が大きくなることがあります。女性ホルモンを量が多い場合に、発症する頻度が高くなると言われています。定期的にプロラクチンを測定するとよいでしょう。
MTFに関するプロラクチノーマ情報

前立腺がん
男性特有の病気ですが、女性ホルモン治療後でもならないとは限りません。特に、中年以降より女性ホルモンを始めた場合には気をつけた方がよいでしょう。
☞MTFに関する前立腺がん情報

性別変更後に前立腺がんになった場合(SRSでは前立腺は摘出しません)、性別が女性だと「前立腺がん」はありえないので、治療が自費になることがあるようです。(健康保険で扱うのが難しいのですが、厚労省は特例として健康保険を認めることもあるようです)

自由が丘MCクリニック院長の大谷です

当院は、主に性同一性障害専門クリニックとして、GID学会認定医によるgidに関する診断、ホルモン治療、手術、そして、性別変更までのお手伝いをさせていただいています。
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