GID性同一性障害・ジェンダークリニック  診療科目:形成外科、美容外科、麻酔科(厚生労働省麻酔科標榜認可番号7903号)

胸オペのよくある質問


【乳腺摘出(胸オペ)】のよくある質問

胸オペの一般的な質問

Q ある美容外科で、脂肪吸引だけでも十分だと言われたのですが大丈夫ですか?
A 残念ながら、そこの美容外科の先生は、胸オペのことをよく理解していないようです。確かに、乳房は脂肪の塊だと思っている方は、実際に多くいます。かなり小さい胸でも、乳腺はしっかりしたものがあります。

当院では、手術後に自分の乳腺をお見せしているのですが、小さいひとでも、それを見ると以外にも大きくてみなさんびっくりします。解剖図を見ていただくとわかるのですが、胸が大きいひとは脂肪も多いのですが、小さいひとも大きいひとも、乳腺がほとんどを占めていることがわかります。
胸オペのための乳房解剖
胸オペ手術は、乳腺を摘出することで、上図では青の点線部分を取り除くことになります。

Q 胸オペをタイで受けようと思うのですが、日本でやるのとどっちがよいと思いますか?
A 手術する医者と手術前に会ったこともなければ、お話したこともないというのは少し不安がありますが・・・。手術前に疑問点や不安なことを解消し、失敗などがあってもよいと納得していれば、タイでもいいと思います。乳輪の下半周を切る手術でも適応がありそうなひとでも、大きい傷の方法を勧められる場合があります。

アテンドさんとは何回かやりとりして、自分の胸は傷が小さく済む方法だと説明されても、アテンドは医師ではありませんし、タイで手術する先生は、当日初めてあなたの胸を見るわけです。

手術の説明を含め、100%その医師に希望を伝えられるわけではありません。日本人同士の会話でも、100%理解できるわけではないですよね?通訳を介して話すと言うことは、ある程度の会話のギャップが生まれてしまいます。

当院に相談にいらした方で、当初胸オペをU字切開で行う予定だったが、麻酔から覚めたら大きい傷で行う方法にされて、長い傷をどうにかできないか、という方がいました。

Q 男性ホルモンを打っていないと胸オペはできないと聞いたのですが?
A 胸オペは、男性ホルモン治療の有無にまったく影響しません。現在、性の多様化で、胸オペ、乳腺摘出はしたいけど、ホルモン治療はしたくないし、戸籍までまったく考えていないと言う方も多くいます。もし、男性ホルモンを打っていないと、胸オペができないとしたら、このような方々はどうすればよいのでしょう?
胸オペと男性ホルモン(テストステロン)の関係

胸オペの手術前

Q なぜ手術当日朝ごはんを食べてはいけないのですか?ふらふらしてしまいます。
A イボ、ほくろを取るような小手術の麻酔ならまったく問題はありませんが、胸オペ(乳腺切除、乳腺摘出)は手術時間が長く、手術中に意識がない麻酔方法で行うためには、静脈麻酔というものをしないといけません。

この麻酔は、筋肉も多少ゆるくなりますので、胃の入口を開閉している筋肉もゆるみます。その内容物が逆流し、気管支を詰まらせることがあるので危険だからです。手術当日の朝は、絶対固形物を食べてはいけません。

食べてきた場合は、手術は延期になってしまいます。 どうしても空腹に耐えられない場合、手術2時間前までは、次のものを自由にとってかまいません。 ○お水、お茶、紅茶、スポーツ飲料(牛乳などの乳製品は×) ○透明なジュース(果汁や果実の入ったものは×) ○氷砂糖、あめ玉(ゴマや豆類の入っていないもの)

Q なぜ、前開きの洋服じゃないといけないの?
A 手術が終了時、両方の胸にドレーン(術後の出血を体の外に出す管)が入っています。また、手術直後は両手を挙上しにくいため、着用しやすい前開きの洋服をご準備ください。術後一週間程度は、前開きの洋服の着用がおすすめです。特に冬は、前開きの肌着を準備すると防寒になります。

Q 現在ホルモン治療を行っています。胸オペ前に、ホルモン注射をしてもいいのですか?
A ホルモン125㎎投与中の方は胸オペの2週間前、250㎎投与中の方は3週間前を最後の注射にしてください。

Q 飲酒と喫煙をします。手術前は、やめた方がいいですか?
A 手術前一週間と抜糸まで(約一週間)は飲酒は控えてください。飲酒は、術後の血行が良くなるため出血のリスクが、喫煙は小さな血管の血流障害により傷の治りを悪くなるリスクがありますので、術後の経過に影響が出る可能性があります。タバコですが、胸オペ前にできるなら8週間前に禁煙するのが望ましいでしょう。

Q 手術のときに、生理が来そうです。どうしたらいいですか?
A 手術当日に生理があっても、特に問題はありません。事前に、ナプキンをご持参頂き、装着をお願いします。 手術中に突然生理になった場合も、クリニックにナプキンの準備がありますので、ご安心ください。手術中は尿道カテーテルを挿入しますが、その際も問題ありません。

Q 休みを取るのが難しい(遠方でなかなか受診することができない)ので、胸オペ(乳腺摘出)と乳頭縮小術・乳輪縮小術を同時にやりたいと思っています。してもらうことはできますか?
A 胸オペ(乳腺摘出術)と乳頭縮小術・乳輪縮小術を同時に行うのは勧めておりません。血行の問題があるので、乳頭縮小術は術後3か月以降が望ましいでしょう。

Q 汗のかきやすい夏は、傷の治りが悪い、化膿しやすいと聞いたのですが・・・
A 汗をかきやすいと一見治りが悪そうな感じですが、まったく関係ありません。 ある意味、都市伝説化しています。 本当に夏に手術すると治りが悪いのが真実であれば、たいへんなことになってしまいます。 一般病院では、夏の手術を控えていますか?熱帯地方の病院では、手術をできなくなってしまいたいへんなことになってしまいますよね。

Q 胸オペ、乳腺摘出術をしたいと思っていますが、ローンを組むことは可能ですか?
A お支払方法には3種類あり、いずれかを選択していただきます。 ①現金の場合:当日受付にてお支払ください ②振り込みの場合:手術前日までに振り込みをお願いします ③ローンの場合:事前の医療クレジットの申し込みとなります。
*審査などがありますので、詳しくはメールかお電話でお問合せください*

Q 胸オペするときの手術の一連の流れを教えてください。
A 手術時間は麻酔の準備を含め3~4時間程度を予定しております。術前の簡単な注意を受けていただいた後に、手術の準備を始めます。点滴、麻酔の準備に1時間、手術が終了した後1~2時間ベッドで休んで頂き、帰宅となります。来院から帰宅まで、6~7時間程度です。この時間は、手術の形式、胸の大きさなどで個人差があります。

Q 胸の大きさによって、胸オペの手術の方法が変わってくると聞きました。具体的に教えてください。
A アンダーバストより、乳房が下に位置している場合は「下垂」しているといいます。下垂がない場合、下垂があっても軽度の場合は、U字切開(乳輪の下半分を切開)して乳腺を取り出します。軽度の下垂がある場合は、多少のたるみが出ます。
胸オペの術前評価
※赤い破線より上に乳房があるひとは、大きくても大丈夫なことも多いです。赤い破線よりも下にはみ出してしまう場合は、胸オペした後に皮膚にたるみが出ます。

下垂が強い場合は、絶対と言っていいほどたるみが出ますので、どのようにたるみを処理するかを考えなければなりません。その場合は、どのような手術方法にするかご本人と相談して決定します。メールで胸の写真を添付していただき相談をお受けすることも可能です。

一番確実な方法は、一度来院していただき手術説明、診察を受けていただくことをお勧めいたします。
詳しくは、乳腺摘出手術方法についてを参照してください。

Q 大学病院では、胸オペをする執刀医が左右の胸を同時に2人で行うことが多いようですが、先生のところでは2人で行うのしょうか?
A 当院では、効率重視に左右を同時に手術することはありません。やはり、同じ医師によって左右を手術するのが望ましいいと思います。少し時間はかかりますが、院長が全過程を責任持って対処させていただきます。

Q 胸オペ後に腕は腫れますか?
A 胸オペをした後、腕が腫れるのか?とたまに聞かれることがあります。おそらく、胸のオペ、特に、乳がんの手術のイメージから来ているのかもしれません。

乳がんの手術は、脇のリンパ節にまでがんが転移している場合もあるので、リンパ節を切除することがあります。そのため、リンパの流れが悪くなり、腕が腫れていくのです。

胸オペの場合は、リンパ節を取り除かないので、術後にリンパの流れが悪くなることもないですし、そのような腕が腫れることはありません。

Q 胸オペするのに、準備する書類などを教えてください。
A 乳腺摘出術を受けるまでの流れ
・手術前のカウンセリング 年齢に準じた必要書類の提出、血液検査
・未成年の場合      親権者の手術承諾書、診断書(又は意見書)2通
・20歳以上の場合    本人の手術承諾書、診断書(又は意見書)1通
*診断書は事前にご用意していただくか、当院で精神科の病院をご紹介いたしますのでご相談ください。

Q 生命保険で一部負担金がでますか?
A 生命保険会社によりますが、最近のケースではほとんど下りているようです。 ただし、胸オペをする前には、必ずGID性同一性障害の診断名がついた診断書を用意しなくてはいけません。 胸オペ後に、診断をしてもらっても、保険は下りませんので注意してください。 詳しくは、生命保険の担当者に問い合わせてみてください。
胸オペで生命保険おりる?

胸オペの手術・手術当日

Q 胸オペの手術の痛みはどれくらいありますか?
A 手術前の準備で、静脈点滴と硬膜外麻酔を挿入します。術前に痛みを感じるのはそれだけです。 手術中は、硬膜外麻酔で痛みを感じず、深く眠っている状態です。

術後は、麻酔が切れてくると胸に重たい感じや少しずつ痛みが出てきます。そのため、坐薬を一個投与し帰宅します。 術当日より7日間の内服薬(痛み止め、抗生剤)を1日3回食後に服用します。痛みが強い場合は、1日1~3回(疼痛時:1回1個)坐薬を使用します。

坐薬も処方しますが、使用することなく痛みをコントロールできる方がほとんどです。また坐薬を使用する際には、1回使ったら6~8時間空け、異常があった場合は使用を中止しご連絡ください。
※硬膜外麻酔とは? 背中に注射すると、胸付近だけ帯状に麻酔がかかります。 全身麻酔より身体の負担が少ないです。術後は、全身麻酔より痛みが少なく過ごせる利点があります。

Q 手術中おしっこはどうするんですか?
A 静脈麻酔で眠った後に、尿道からカテーテルを入れます。カテーテルはパックにつながっていて、自然と尿が外に出て貯まるようになっています。 麻酔から覚め意識がはっきりした段階で、カテーテルを抜きます。 カテーテルが抜ける前は、違和感で尿意を訴える方がほとんどですが、漏らすことはありませんので安心してください。

Q 麻酔から覚めた後、注意することがありますか?
A 日帰り手術のため使用する麻酔量は最小限にしていますが、麻酔に対しての反応には個人差があります。
◎帰宅後に起こりやすい麻酔の影響による症状
◎ <術後の立ちくらみ> 麻酔後しばらくは血圧が不安定になります。そのため、手術当日は立ちくらみを生じることがありますのでご注意ください。

意識が遠のく、顔・四肢が真っ青になる、手足が冷たくなる、冷たい汗をかく、これらの症状は麻酔の影響で血圧が不安定になり、急に血圧が下がるために置きます。 特に、ベットから起き上がるとき、座っている状態から立ち上がるときに最も起こりやすいです。トイレ後の立ち上がりにご注意ください。

<嘔吐> 悪心・吐き気は起こりにくい麻酔を使用していますが、症状が出た場合には横になり安静にしてください。 血圧が低くなって起こることもあります。
◎対処法◎
自宅・ホテルへの帰宅途中、帰宅後に悪心・吐き気、気が遠くなるような症状が出現した場合はすぐに座り込みしばらく休んでください。

自宅・ホテル内で症状が出た場合は、ベッドに横になり、枕やクッションなどをふくらはぎの下に足元を少し高くしてお休みください。数分で改善します。
◎予防◎
急激な動きは控える。 特に、座っている状態から立ち上がるような動作には気を付ける。 手術当日はそのまま帰宅し、自宅・ホテルで食事をする。不必要な外出はしない。水分を十分にとる。 手術の翌日までは、できるだけ安静を心掛けてください。

Q 手術した日の夜は、シャワーを浴びてもいいですか?
A 手術当日のシャワーは、手術部位の血行が良くなるため出血のリスクが高くなります。 下半身のシャワーは術後1日目から、全身のシャワーはドレーンを抜いた翌日から傷口を濡らさないように行うことができます。お風呂に浸かる入浴は抜糸の翌日から可能です。

Q ドレーンはいつまで入っているのですか?
A ドレーンは、手術の後たまった血液や浸出液を体外に出すために入れます。 急激な出血などがなければ、手術の翌日(休診日によっては翌々日)に抜けます。排液量の目安は50~100㎖程度です。

Q ドレーンを入れるのは、危険と言われたのですが・・・
A ドレーンを入れて危険なことは、一切ありません。ドレーンを1週間以上入れておくなら別ですが、1,2日留置しておくことはまったく問題がありません。逆に留置しておいた方が多くのメリットがあります。

胸オペの術後翌日から抜糸まで

Q ドレーンを抜いた後も1日安静にするように指示されていますが、痛みがほとんどありません。 どんどん動いてもいいですか? A ドレーンを抜いた翌日までは、出血のリスクがあります。 ドレーンを抜いてから48時間は、バンドを外さないで、安静にするようにしてください。

胸オペ後の痛みについて

Q 痛みがほとんどないのですが、渡された薬は飲んだ方がいいですか?
A 痛みが強く出るのは、個人差はありますが翌日までドレーンの出口に痛みを感じる方が多いです。 ドレーンを抜いたあとは痛みも軽くなります。 痛みがあまりない場合は、痛み止めを無理に飲まなくてもよいです。 抗生剤は、できるだけ飲み切ってください。(便がゆるくなり、つらい場合はこの限りではありません)

胸オペのキズについて

Q 傷口のテープが剥がれてしまいましたが、どうすればいいですか?
A テープが剥がれてしまったときは、薬局などで売っている大きめの絆創膏で保護してあげてください。 その際、特に消毒、軟膏などを塗る必要はありません。抜糸の後のテープは、翌日剥がしてもらうか、剥がれた際はそのままで問題ありません。また、ドレーンを抜いた後のテープ(細長い白いもの)は、ドレーンを抜いた翌々日にはがしてください。

Q シャワーを浴びるとき、キズは濡れてもいいでしょうか?消毒したほうがいいですか?
A   キズに対する概念は、現在、昔と違ってきています。以前は、消毒をしないといけないといわれていましたが、現在では、逆に消毒をすると治りが悪くなると言われています。 多少水がかかってもよいし、ゴシゴシしたり石鹸を使わずに、軽く拭く感じにしましょう。シャワー後は、水分を拭き取り、絆創膏で保護してください。

胸オペ後の運動について

Q 近所の病院では、消毒をしているようですが・・・
A 前述したように現在のキズ治療では、傷口を消毒しないのが常識になりつつあります。 もしかして、近所の病院は時代遅れのキズの治療をしているかもしれません。 傷口に出てくるジュクジュクした液体には、キズを治すための物質が豊富に含まれており、消毒液(ポピドンヨード(イソジン®)など)はこの成分を殺してしまいます。 そのため、傷口に消毒液などを使うと、逆にキズの治りが遅くなり、傷口の化膿もすすんでしまう可能性もありますので、使わないようにしてください。

Q 筋トレ、激しい運動はいつからしていいですか?
A 落ち着いてくるのに、約1か月ほどはかかります。運動もいきなり100%からやるのではなく、上肢のストレッチなどしながら軽めの運動から始めていきましょう。

胸オペの麻酔について

Q 全身麻酔ですか?
A 全身麻酔は、ガス麻酔を用いて、自分で呼吸をしない麻酔方法をいいます。当院では、術後のからだの負担を考え、硬膜外麻酔+静脈麻酔を行っています。 硬膜外麻酔の利点は、からだの一部だけに麻酔がかかるので、必要のない場所まで麻酔がかかる全身麻酔と違いからだの負担が少ないというメリットがあります。※どうしても、全身麻酔で行いたい場合、ご希望通りに行います。

さらに、手術中は、まったく意識がない状態で、ぞの点全身麻酔と変わりがありませんし、術後は、全身麻酔に比べ、痛みも少ない麻酔方法です。 胸オペ後にすごく痛かった!というのは、ほとんどが全身麻酔で行われています。 たまに、硬膜外麻酔は全身麻酔より劣ると言う医師がいますが、麻酔をしっかり研修してきていない硬膜外麻酔の経験がないだけのことも多いようです。

診療科目:形成外科、美容外科、麻酔科 TEL 03-3717-3514 10:00-19:00土曜17時まで,予約制,休診:水.日.祝日

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