GID性同一性障害・ジェンダークリニック  診療科目:形成外科、美容外科、麻酔科(厚生労働省麻酔科標榜認可番号7903号)

FTMのための男性ホルモンQ&A


女性の身体への男性ホルモンの影響はまだまだわからないことが多くあります。
FTMへの男性ホルモンについての質問は、普段の診療、海外医学文献からの情報を踏まえて随時お知らせしていきます。
当院に通っている方は、ご気軽にご相談ください。もし、知りたいことがありましたら、メールでのお問い合わせもご利用ください。質問内容は、実際に当院にメール相談された内容も含んでいます。

Q. 早く男性化したいのですが、250㎎を2週間に1回打っていますが大丈夫ですか?

A.海外では、250mgを2週に1回で注射することもあるようですが、外人とは体格も違います。
日本人には少し容量が多すぎると思います。2週間に1回であれば125mgが望ましいでしょう。個人差があるので、定期的にテストステロン濃度を測定して決めるのがよいでしょう。
多く打ちすぎると、身体を壊しては元も子もありません。短期に大量に打つと、頭の脳が萎縮すると言われています。

Q. ニキビがひどいです。どうすればよいですか?

A. 市販薬は、医療機関で処方される薬より弱めです。一度医療機関を受診することをお勧めします。
ニキビ薬のいろいろ

Q. 腕に打つと頭に行きやすので、お尻の方がよいといわれましたが・・・。

A. 効果は腕でもお尻でも同じです。腕を使って仕事をされている方は、たまに腕が重たるくなるひとがいますので、そのような方は、お尻がいいかもしれません。

Q. 匂いに敏感になりましたが、なにか関係あるでしょうか?

A. たまにそのようなことを聞くのですが、実際の原因はわかっていません。

Q. FTMで現在ホルモン治療していて、サッカーをしています。ドーピングひっかからないようにはできますか?

A. おそらく厳密な検査では、引っかかります。体外から投与する男性ホルモンは蛋白同化ストロイドに分類されていて、どのスポーツ競技でも常に禁止されている薬です。医療上の理由でも事前にアンチ・ドーピング協会が承認していないと、禁止されている薬は使用できません。もし、使用するとドーピング防止規則違反と判断されることがあるようです。→FTMの男性ホルモン使用時のスポーツ

男性ホルモンを体外から補っているFTMは、治療目的にあたりますので、事前の手続きによって認められることがあるようです。

Q. 男性ホルモンを打ち始めてから物忘れがひどくなったのですが、なにか男性ホルモンと関係がありますか?

A. 閉経した女性が、記憶の保持が悪くなるという研究データがあります。これは、女性ホルモン(エストロゲン)がなくなることによる影響と考えられています。FTMが男性ホルモン治療を始めると、卵巣の機能が低下することによって、女性ホルモンが分泌されなくなります。このように、FTMの場合も、女性ホルモンの点からみると、若いFTMでも閉経状態と同じです。もしかして、女性ホルモンが急になくなったことによって、記憶力が悪くなるのかもしれません。

Q. 多血症とはなんですか?

A. 男性ホルモンを打つと少なからず血の量が多くなります。赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットなどを参考にします。あまりに基準値より高い場合は、容量を減らすか打つ間隔を伸ばすかにしましょう。あまりに高すぎるのが長期に続くと血管が詰まることがあります。

Q. 田舎で周りに男性ホルモンを打ってくれるところがありません。どうすればよいでしょう?

A. なかなか難しいですね。近隣のクリニックから遠くの「泌尿器科」までの診療圏で治療してくれるところを探してみましょう。どうしてもダメな場合は、塗り薬もよいと思います。飲み薬は、長期に飲むと肝機能が悪くなることがありますのでお勧めできません。
当院では「ネビド」も導入しています。個人差はありますが、5~6か月ぐらい持ちますので、遠方の方はぜひご利用ください。

Q. 子宮卵巣を取ったのですが、男性ホルモンは今まで通り打てばよいですか?

A. 250mgを打っていた場合は、125mgに。125mgの場合は、打つ間隔を伸ばすとよいです。 現在通っている先生に相談してみてください。

Q. 男性ホルモンは、一生打たないとダメですか?

A. リアルな男性も壮年期を迎えると、男性ホルモンが極端に少なくなります。FTMの方も、50歳以降になれば注射でなく、塗り薬でもよいかもしれません。

ネビドNebido注射についてのQ&A

Q. 男性ホルモン治療をこれからしたいのですが、現在甲状腺機能亢進症と診断されて、甲状腺ホルモンを下げるくすりを飲んでいます。甲状腺の病気を治療しながらホルモン治療しても大丈夫でしょうか?体へのリスクなどあったら教えてください?

A. 男性ホルモンが甲状腺に与える影響はありませんし、悪影響を与える報告はありません。ただ、治療に絶対大丈夫ということはないので、とりあえずは、数回注射してみて、甲状腺ホルモン値など測定するといいと思います。

クスリを飲んでいて、甲状腺ホルモン値も安定していれば、問題ないかと思われます。また、どうしても心配であれば、最初は短期型2~3週タイプの125㎎の男性ホルモンを注射することをお勧めします。

Q. FTMですが、男性ホルモンを注射しているのに、なぜ生理が来るのですか?

A. 生理が止まる機序は、通常男性ホルモンの濃度が常に高くなってくると、卵巣の機能が落ちてくるからです。卵巣の機能が落ちても、女性ホルモン(エストロゲン)は多少分泌しています。

ただ、卵巣自体が壊死(腐っている)しているわけではないので、たまに排卵してしまい、生理が来てしまうこともあります。

また、矛盾するようですが、男性ホルモンの血中濃度が高すぎると、女性ホルモン分泌が極端に少なくなります。その結果、女性ホルモン分泌の低下が下垂体にフィードバックされ、卵胞刺激ホルモン(LH)の分泌が活発になると予測されます。その結果、逆に女性ホルモンが分泌されて、生理がきてしまうこともあります。男性ホルモン250㎎を2週間おきに注射するなど、男性ホルモンの血中濃度が高すぎるひとに起きることもあります。

Q. 34歳のFTMです。最近薄毛に悩んでます。23歳からホルモンを打ち始め、内摘前は250を2週間で打ってました。今は3週間で250を打っています。薄毛の対策で125にしようかなと思ってます。

内摘後は基本1ヶ月125㎎でといろいろなサイトで書かれていますが、125は1~2週間とどのサイトも書いてて内摘しているしてない関係なしにホルモンが切れるスピードは変わらないんじゃないのかなと思って質問しました。

完全に切れてから打つことになっても多めに打つよりましなのかも聞きたいです。

A. FTMの内摘後の男性ホルモン治療の目的は、1男性化を維持すること、2年を取ってから骨が弱くならないようにすること、3更年期症状にならないことになります。毎月打つのが面倒なら、ネビドがよいでしょう。最低限の濃度が約5~6カ月保てます。

理想的には、内摘後は最低限の男性ホルモン血液濃度で維持するのがよいです。そのため、おっしゃるように、個人差はありますが、125はだいたい2週間でなくなってくることが多いです。なくなるスピードは、内摘の有無に関係ありません。

ただし、これを厳格にしてしまうと、125であれば2週間に1回打たなければなりません。ただ、内摘後であれば125を1か月で十分です。

このことは、男性ホルモンが体内に少なくなっても、更年期症状(顔がほっててしまうなど)などでなければ1か月でも大丈夫かと思います。もしくは最初調子悪くても低濃度に次第に慣れていきます。

当院では、内摘された方は、ほとんどのひとに125にするように勧めています。内摘直後だと、ホルモンバランスが崩れるために125だと物足りず、この場合しばらくは250にしますが、次第に125でも大丈夫になります。

本当は、2週の時点でどの程度ホルモンが残っているか調べてみるとよいでしょう。なくなっているひともいますし、結構な濃度が保たれているひともいます。

内摘も済んでいるいるため、生理も気にする必要ないですし、薄毛が気になる点を重視すれば、125にして、打つ期間をできるだけ伸ばした方がよいです。これから長期に打つのですから、常に高濃度であるより少ない濃度で維持した方がよいです。

具体的な減らし方の方法ですが、いきなり減らしたりすると、調子悪くなることがあるので(心理的なこともあるかも)、250を3週ペースで打っているなら、とりあえずは、125を2週あるいは3週にして、それを続けて2,3回行い、次に125を1か月と伸ばしていきます。ダメなら、また戻すなど調節していきます。現在注射している主治医ともご相談ください。

以上のことから、生理がもう関係なくなったので、常に高濃度を保つ必要はないので、少ない量でもまったく問題ないです。極端な話、毎日塗るのはたいへんですが、男性ホルモンクリームだけをでも大丈夫なくらいです。

Q. もし自分で男性ホルモンを個人輸入したら、注射や血液検査を受けれますか?

A. 当院では、個人輸入した注射液を注射していません。個人が輸入した薬が安全なものと保証できないからです。医療機関が輸入した薬に関しては、出所がはっきりしているので、問題がありません。

血液検査は、随時受け付けていますので、ご希望の場合はご連絡ください。

Q. 骨粗鬆症のスクリーニングは、家庭医か一般病院でも可能でしょうか?

A. 骨粗鬆症の骨密度検査は、一般的な家庭医で測定できるところはあまりないので、整形外科で測定を受けるとよいです。

Q. ぼくはFTMです。もし可能であれば、骨粗鬆症スクリーニングは、1年で何回行うべきでしょうか?

A. できるなら、男性ホルモン治療前、もしくは若い時期に1度測定するとよいでしょう。その後は、内摘後に1回、以降は10年単位でよいかと思います。詳しくは、来院時にお尋ねください。

Q. FTMの31才です。現在男性ホルモン治療をしています。男性ホルモンの値を調べたいのですが、男性ホルモンは午前中に調べるとよいと書いてありました。午前中に測定した方がよいですか?

A. ホルモンは1日のうちで一定ということはなく、常に変動しています。これを日内変動と言っています。生物学的な男性は、午前中に男性ホルモンの値が高くなるので、午前中に採血することが多いです。
ただ、FTMの体内の男性ホルモンは、外部から補っているもので、体内で作られている男性ホルモンではありません。そのため、午前中に高い低いはないので、いつ検査してもよいでしょう。

Q. ネビドの注射を受けてからもう4カ月が経ちました。調子がいいのですが、次の注射をいつ受けたらいいのでしょうか?もし血液検査が可能であれば、それを受けて結果によって判断することは可能でしょうか?

A. 一度4カ月の時点で、男性ホルモンの値を測定するとよいです。
通常の男性ホルモンの基準値の下限であれば、その時点でネビドを打ってもよいでしょう。海外では、ネビドを通常3~4カ月で打つことが多いようです。日本人は海外の人に比べて体格が小さいため、注射後3~4カ月時点でも男性ホルモンがまだ残っています。そのため、個人差はありますが、5~6カ月に1回でもよいと思います。

Q. 現在エナルモン250mlを2週間に1度打っています。 12月に入って5本目になります。
ネビドの情報を調べてみると、ホルモン治療を長年行なっている方がほとんどのようなのですが、始めてから数ヶ月の私がネビドを打っても問題はないのでしょうか?またネビドへの移行はどの様に行えばいいのでしょうか?

A. 125や250を数回してからでも、ネビドに移行しても構いません。そのような方も結構います。 もし、ネビドを打ってみて、また戻すこともできます。

戻す方は、近いから定期的に来たいという方もいますし(お話がしたいからというひともいます)、一度に出ていくお金が大きいからという方もいます。
副作用に関しては、短期型とすべて一緒です。ネビドの方が悪いということもありません。 あえて言うなら、短期型に比べると「痛い」です。

現在、GID治療が進んでいるヨーロッパでは、FTMの方々は短期型125、250は使わず、ほぼネビドになっているようです。
FTMに対してのネビドの治療も10年以上の実績があり、海外の医学論文見る限りでは、 上記の通り、125,250と同様に、重大な副作用は報告されていません。

Q. 遠方なので、男性ホルモンを病院から買って、自分の家で打つことは可能でしょうか?もし可能であれば、売ってくれますか?

A. 海外では、患者さんに指導して、自分で打つこともできるようですが、残念ながら、当院では注射液を販売して、自分で打てるように指導はしていません。

その根拠は、下記の薬事法、保険医療機関及び保険医療養担当規則にあります。
「注射薬は、患者に療養上必要な事項について適切な注意及び指導を行い、厚生労働大臣の定める注射薬に限り投与することができることとし、その投与量は、症状の経過に応じたものでなけ ればならず、厚生労働大臣が定めるものについては当該厚生労働大臣が定めるものごとに一回十 四日分、三十日分又は九十日分を限度とする。

患者が在宅で使用する注射薬については、療養上必要な事項について適切な注意及び指導を行った上で、保険医が投薬することができる注射薬(処方せんを交付することができる注射薬)として、定められている。」

医師が処方して、患者さん自身が自宅で打てる薬は限られており、そのうち男性ホルモンはその中に含まれていません。

ただし、上記の条項も、保険診療についての記載のみであり、GIDに対するホルモン注射に関しては自費であるため、それが可能かどうか不明です。

当院では、念のため自費診療におけるホルモン治療も上記の定めたものに従っています。

診療科目:形成外科、美容外科、麻酔科 TEL 03-3717-3514 10:00-19:00土曜17時まで,予約制,休診:水.日.祝日

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