胸オペの麻酔、当日について

麻酔方法は?手術中に痛みあるのか?完全に寝ている状態か?など

Q 全身麻酔で行いますか?

A 当院の麻酔方法は、術後のからだの負担を考え、全身麻酔+硬膜外ブロック麻酔の併用で行っています。

全身麻酔は、ガス麻酔を用いて、完全に眠っている状態で手術を行います。

硬膜外麻酔を併用する理由は、からだの一部だけに麻酔がかかるので、麻酔時に使う薬の量を減らすことができ、身体の負担が少ないメリットがあります。

胸オペ後は、全身麻酔単独より全身麻酔に硬膜外麻酔を併用した方が痛みが少ないのが特徴です。

硬膜外麻酔は全身麻酔より劣ると言う医師がいますが、麻酔をしっかり研修してきていない硬膜外麻酔の経験がないだけのことも多いようです。

Q 痛みはどれくらいありますか?

A 手術中に痛くないのは、当たり前のこと過ぎますが、麻酔がかかっている、効いているからです。

では、手術が終わった後はどうでしょう?ずっと麻酔をかけているわけにはいかないので、当然痛みが生じてきます。

通常、術後は麻酔が切れてくると胸に重たい感じや少しずつ痛みが出てきます。このように一般的には、手術を終え、目覚めた瞬間に強い痛みを感じます。

当院では、麻酔から覚めても痛みがほぼない麻酔方法にしています。麻酔について整理してみましょう。

全身麻酔だけで行う場合

手術中は、まったく痛みを感じなく、深く眠ることができます。

ただ、オペ後には、麻酔は効いていない状態になるため、起きたら痛みを生じてきます。

一般的な外科医は、麻酔科の研修期間が短くても全身麻酔できることが多いです。

全身麻酔+硬膜外ブロック麻酔を併用する場合

単独の全身麻酔の欠点を補うのが、硬膜外ブロック麻酔です。

手術後痛みを全身麻酔単独で行うより、少しでも抑えてくれるのが硬膜外ブロック麻酔なのです。

この麻酔を取り入れることにより、術後は、全身麻酔だけの麻酔より、数段痛みなく過ごせる利点があります

また、全身麻酔単独で行うより、麻酔薬の量を減らせるため、術後の身体の負担が少なることです。

ただ、硬膜外ブロックの手技を習得していない外科医はできませんし、この麻酔をあえて勧めてきません。

このような外科医は、あえてデメリットばかり強調しますが、麻酔科では、体の負担を減らすため、よく行われる麻酔方法です。

局所麻酔のみで行う方法

痛みを完全に取ることができないため、局所麻酔だけでは胸オペは無理です。

鎮静剤(寝るだけの薬で痛みを抑える薬ではありません)を注射しても、薬の量が多くなるだけで、呼吸抑制を起こすためリスクが高すぎます。

※硬膜外ブロック麻酔とは? 腰に注射するとお腹、腰付近に麻酔がかかり、痛みを感じさせません。腰のヘルニアの痛みにも外来で行われています。背中に注射すると、胸付近だけ帯状に麻酔がかかります。

このように、全身麻酔と硬膜外麻酔を併用する方法は、一般的な麻酔科ではよく行われる麻酔方法なのです。

詳しくは☞当院の麻酔方法について

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