現在当院で取扱いしている「プレマリン」は、血液検査で測定する一般的なエストロゲン値に十分反映されにくい特徴があります。
そのため、
・現在の量が適切か
・効きすぎていないか
・不足していないか
これら、血液検査だけでは正確に判断しにくい場合があります。
より安全にホルモン量を調整しやすくするため、今後は「ジュリア」への変更をおすすめしております。
ジュリアは、血液検査の数値と実際のホルモン量の関係が比較的わかりやすく、治療経過を確認しながら調整しやすいお薬です。
なお、変更後は体調や採血結果をみながら、必要に応じて用量調整を行っていきます。
ご不明な点がありましたら、診察時にご相談ください。
プレマリンが血液検査で女性ホルモン値に反映しない理由
プレマリン は、いわゆる「エストラジオール単剤」ではなく、複数のエストロゲン成分が混ざった薬だからです。
一般的な採血で測定している「エストラジオール(E2)」は、主に 17β-エストラジオール を測っています。
しかし、プレマリンに含まれる主成分は、
- エクイリン
- エクイレニン
- 硫酸抱合型エストロゲン
などで、人間の体内の通常のE2とは少し異なる成分です。
そのため、
- 実際には薬が効いていても
- 採血のエストラジオール値はそれほど上がらない
ということが起こります。
「血中エストラジオール値 = 実際の女性ホルモン作用」
になりにくいのです。
一方、ジュリア は、人の体内で使われるエストラジオールに近い成分なので、
- 飲んだ量
- 血液検査のエストラジオール値
- 実際のホルモン作用
の関係が比較的わかりやすくなります。
そのため、現在は、
- 血液検査で管理しやすい
- 血栓リスクの考え方
- 国際的なガイドライン
などから、プレマリンよりエストラジオール製剤が選ばれることが増えています。






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