1.性別違和が不明瞭
自分がどちらの性に属するかわからない場合も多く、女性として、男性として振る舞いながらも何年も経過してしまう方もいます。ただ、自認する性の方がしっくりくる場合が多いようです。また、幼少期から、反対の性として過ごしていた方が楽だったというケースが多く、現在も反対の性として過ごした方が苦痛がないケースが多いようです。

2.早くに身体治療を希望
性同一性障害(GID)の大きな特徴として、反対の性への身体になることを望みます。そのため、ホルモン治療やFTMなら胸オペ乳腺摘出、乳房切除)、MTFは睾丸摘出、陰茎切除を望みます。

大学病院や民間病院では、そもそも性同一性障害(GID)、性別違和の診断、治療していないところがほとんどのため、ジェンダークリニックに最初に来院することが多いでしょう。クリニックでは、大学病院などより敷居も低く、迅速に手続きを進めることができるのも一因です。

3.性別違和があまりなくても受診する
大学病院、民間病院ではなかなか診てもらうことができません。逆に専門でない理由で診てくれもしないケースが多々あります。

小規模なクリニックでは、比較的早くに受診できることが多いので、思い立ったらすぐに受診することもできます。そのため、自分の周りに多いからと言って、自分も性別違和ではないかと、気軽に受診するケースもあります。

4.すべての治療が済んでからの受診
性同一性障害(GID)の治療に対して、治療指針として日本精神神経学会のガイドラインがあります。このガイドラインは、身体的治療に対しての条件などが記載されています。 当事者の中には、ガイドラインに沿う形ではなく、ホルモン治療、乳腺摘出、胸オペ、睾丸摘出などの手術治療を行っているひともいます。

ガイドラインに沿わないとその後の治療ができない、性別変更もできないと思っている当事者もいますが、実際にガイドラインはあくまでも医療側の治療指針であるので、誤解されている方が多いです。 その後の治療もまったく問題なく続けることができます。

5.アドバイスを求める
身体的治療を早くにしたい当事者が多くいる一方、身体的治療をすぐに望まず、自分の今の気持ちを整理するために専門の医師に意見などを求めるケースも多いです。

周りにはカミングアウトし、理解も得ているのだけど、家族には理解を得られないケースもあります。このようなとき、医師のアドバイスを受け、うまく家族の理解を得られるように誘導してくれることもあります。

このように、性同一性障害(GID)の診断を得るために、かなり遠回りする方もいます。性別違和を感じているがすぐに行動する人、しない人がいる一方、家族の理解が得られないために、長期に及び苦痛を感じ続けているひともいます。 現在悩んでいる方も、なんとかなるものですので、医師のアドバイスなどもうまく利用するとよいでしょう。