東京レインボープライドが、今月28,29日に開催されました。これに先立ち、LGBTQに当てはまる性的マイノリティーに該当するのは約3%であると調査報告がされました。

LGBTQの頻度は下方修正

2018年広告会社の電通の調査では、7%であったが・・・

  • LGBTQの発症率 3%
  • トランスジェンダー 0.7%

これまで、2012年と2018年に電通の調査によるとLGBTQの割合は約7%と結果がでていましたが、今回の調査(電通でなく、国立社会保障・人口問題研究所)では、かなり割合が低くなり下方修正されました。

性自認についての質問によると、トランスジェンダーは、0.7%と結果が出ました。

2017年に報告された医学論文(※21世紀のトランスジェンダー研究)にもトランスジェンダーの疫学についての報告があるので紹介しましょう。

性同一性障害gidの真の有病率を確立するのは、サンプルの誤差のために困難であるとされます。有病率を確立する際の条件として、そのひとがすでに性別適合手術を受けているのか?ホルモン治療をしているのか?

どの程度性別違和を感じているのか?など、これらの誤差があるために、推定有病率が過小評価されてきました。これは、性別違和があっても医療機関を受診しないからです。

最近発表された報告によると、性同一性障害gidの有病率は10万人当たり4.6人と推定されているといいます。米国における全国的な総有病率は0.6%であることが示唆されています。今回発表された頻度とほぼ同じです。

性同一性障害gidであることを認識しているひとたちは、過去20年間に世界中で増加しています。その理由として考えられているのは、社会の開放性の高まり、法律の改正、メンタルヘルスや医療提供、メディア、ソーシャルメディアなどのおかげで、当事者たちが自分の違和感を打ち明けたり、助けを求めたりする自由を感じるようになったことによります。しかし、個人間または個人内の原因などの他の変化もあり得ます。

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出典
医学論文☞21世紀のトランスジェンダー研究
Am J Psychiatry174:12,2017

自由が丘MCクリニック院長の大谷です

当院は、主に性同一性障害専門クリニックとして、GID学会認定医によるgidに関する診断、ホルモン治療、手術、そして、性別変更までのお手伝いをさせていただいています。
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