MTFの治療は、大きく分けると3つあります。
- 精神治療
- 女性ホルモン治療
- 手術治療(豊胸、睾丸摘出、陰部形成)
精神治療
性同一性障害は、病気ではないので、正確には薬などを飲んで治すわけではないので、精神的サポートと言う方がよいのでしょう。
診断の概要
MTF治療を進める上で、大切なのは、性同一性障害の診断になります。
性同一性障害に特徴的な症状は、
- 自分の性に対する嫌悪感
- 反対の性別になりたい気持ちが強く、持続的
- 反対の性別としての役割
生物学的性別と性分化疾患(インターセックス)の確認
外性器、内性器の確認、その他に、性分化疾患(インターセックス)でないことを確認するために、性染色体検査を行います。
性分化疾患も性同一性障害と同じように、性別違和を幼少期から持ち続けていることが多いからです。
自認する性の確認
養育歴、生活歴、日常生活の状況などから判断します。
除外診断
- 上記に挙げた性分化疾患(インターセックス)の有無
- 社会的な理由による性別役割の忌避、職業的利得でないことの確認
- その他、統合失調症などの精神疾患からの原因なども除外
女性ホルモン治療
最大の目的は、女性化です。男性ホルモン抑制、体型の女性化、ヒゲが薄くなるなどの効果が見込めます。
これらは、男性らしさの特徴的なものが薄らいでいきます。
二次性徴が始まる頃には、自分の身体に対する嫌悪感も強くなり、この時期には、自殺企図など中学生の時期に1つ目のピークがあります。
できるだけ、周囲は早くから本人のことを理解することも必要です。
☞女性ホルモンの作用とその副作用
☞女性ホルモンの効果
☞MTFのための女性ホルモンQ&A
手術治療
MTFの治療としては、豊胸、睾丸摘出、陰部形成があります。
豊胸
かならずしなくてはいけない手術ではありませんが、女性らしさの特徴である胸のふくらみがあると、なお女性らしさが増すかもしれません。
女性ホルモンでもある程度は、ふくらみは生じますが、満足のいくものではなさそうです。
☞MTFの豊胸手術の実際
睾丸摘出
男性ホルモンを断つことが主な目的となります。
☞睾丸摘出
のど仏切除
のど仏は、男性の特徴の1つです。平らにすることで、男性らしさがなくなります。
☞のど仏切除
陰部形成
ペニスを切除して、女性のような外陰部にします。
現在のところ、賛否はあるものの、日本では性別変更を希望するMTFには、避けて通れない手術です。
これらのMTFの治療は、画一的にこれらの治療をすべて受けなくてはいけないということはなく、特に身体的な治療は、どの時期に受けるかは、本人が自分で決めることができます。
ただし、どの治療を受けるにも、精神的なサポートは必要なときもあります。
女性としての実生活を取り入れる
メイク(化粧)
女性を含めて、だれもが初めから化粧ができるものではありません。最初に基本を学んで、自分でもどんどん始めてください。
☞MTFメイクレッスン
☞メイクを見直そう
ひげの処理は医療脱毛で
女性ホルモン治療をすると毛が少し細くなりますが、なくなることはありません。ひげも薄くはなるかもしれませんが、やはり化粧で隠そうにも下地が青く見えてしまいます。
脱毛でヒゲはなくしましょう。
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当院は、主に性別不合(性同一性障害専門)クリニックとして、性別不合(GI)学会認定医による性別違和に関する診断、ホルモン治療、手術、そして、性別変更までのお手伝いをさせていただいています。
☞クリニックのご案内
ホルモン治療、手術についてわからないことなどありましたら、気軽にライン、またはメールからお問い合わせください。