性同一性障害(GID)認定医 大谷伸久

【ノンバイナリーの胸オペ事情】

胸オペを受けた人の約3割が「ノンバイナリー」(男女どちらでもない)と自認している。
1. ノンバイナリーの人は、トランス男性に比べて若い年齢で、
•性別に違和感を感じる
•周りの人に自分のアイデンティティを打ち明ける
•胸オペを考えている

2. ノンバイナリーの人は、性別の違和感を感じてから治療を始めるまでの期間が短い傾向にある。
これは何を意味するか?

1. 多様性:胸オペを求める人たちは、トランス男性だけでなく、ノンバイナリーの人も多くいます。
2. 早い行動:ノンバイナリーの人は、自分のアイデンティティに気づいてから比較的早く行動を起こす傾向があります。
3. 個別対応の必要性:ノンバイナリーの人とトランス男性では経験が異なるため、それぞれに合わせた医療サポートが必要です。

【手術方法】

トランスジェンダの手術方法と特に違いはありません。
トランスジェンダーFTMの場合には、一般的には胸郭を男性のように真っ平に希望するひとが多いです。
しかし、ノンバイナリー、Xジェンダーが胸オペを希望される一部の方には、トランスジェンダーのひとと若干異なった結果を希望をされる方もいらっしゃいます。

• ノンバイナリーの患者さんは、より個別化された結果を求める傾向があります。
• 乳輪のサイズや位置、乳頭の突出具合などを、患者さんの希望に合わせてカスタマイズすることが可能です。
• 場合によっては、乳頭や乳輪を完全に除去する方も最近多い傾向にあります。

① 切開線は、典型的なバイナリーアプローチのトップサージェリーよりも長く、高く、または低く、あるいはより直線的にすることができます。

②胸部の輪郭は、より男性的でなく、より多くの胸部組織を残すこともできます。

手術後に残したい胸部組織の正確な量について特定の希望がある場合には相談してください。

③乳頭を完全になくすこともできます。(下図)

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自由が丘MCクリニック院長の大谷です

当院は、主に性同一性障害専門クリニックとして、GID学会認定医によるgidに関する診断、ホルモン治療、手術、そして、性別変更までのお手伝いをさせていただいています。
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【医師 大谷伸久の経歴】
平成6年北里大学医学部卒業(医籍登録362489号)
国立国際医療センター、北里大学病院、順天堂大学医学部研究員などを経て、
平成20年:自由が丘MCクリニック開業

GID(性同一性障害)学会認定医、テストステロン治療認定医