手術前に胸の筋肉は鍛えた方がよいの?

「胸オペ前に胸筋は鍛えた方がいいか?」という質問がよくあります。結論から言うと、胸オペ前の筋トレをするしないは、術後の仕上がりにあまり関係ありません。

もちろん、手術までにまだまだ時間があるから、胸オペ前に胸筋を鍛えようとしてもよいですし、胸オペが終わってからじっくり胸筋を鍛えてもよいと思います。

胸オペと胸筋の関係は、どうなっている?

では、何で関係ないのでしょうか?それは、乳房の解剖を理解するとわかります。

胸、乳房の解剖は、体幹から大胸筋→乳腺組織→皮膚という順になっています。そのため、摘出したい乳腺組織は、大胸筋の上にありますので、筋肉を切って、手術中に操作することもありません。そのため、胸の筋肉はあまり関係ないのです。
U字切開の場合、通常、乳輪の下半周を切って、青の点線で囲んだ乳腺を取り除きます。
胸オペと胸筋

手術後に腕が動かないのは、胸筋のせいでは?

よく胸オペ後に腕が動かないのでは?と想像されている方も多いようですが、おそらく、これは、術後の痛みによるもので、胸オペでの胸筋が損傷したためではありません。

手術前に、胸筋(大胸筋)がかなり鍛えられているひともいます。特に、仕事関係で、上半身を使う仕事をしている方です。このようなFTMの方は、手術前に必然的にも、自発的にも、胸筋が鍛えられていれば、それなりに、胸オペ後に乳腺組織を取り除くと、鍛えた証を外見的に認められますので、胸オペ後の楽しみでもありましょう。

ただ、いくら胸オペ前後に胸筋を鍛えても、女性の生物学的な特徴としての脇についている膨らみは残念なことになくなることはありませんし、胸オペ後も残ります。 胸オペ後にこの脇についている「肉」は、乳房ではないことを知っていただきたい1つでもあります。