胸オペにリスクはあるのか?

質問内容がかなり漠然としていますね。胸オペをする際に脇のリンパ節を傷つけないのか?胸オペをする際の麻酔にリスクがあるのか? 胸オペ手術を希望されるFTMのご家族にこのような質問がされることがあります。

前者の胸オペ自体にリスクというのは、例えば、胸オペ後にホルモンバランスが悪くなるのか? 胸オペの大きな目的は、胸、乳房内の大部分を占める乳腺組織を取り除くことです。

この乳腺組織は、確かにホルモンに関係はしていますが、この乳腺組織から何かしらのホルモンが分泌していることはありません。 通常女性だと生理前に乳房が若干張ったりします。これは、乳腺組織が女性ホルモンを受ける側であり、女性ホルモンが直接作用するからです。

胸オペ後にホルモンバランスが悪くなるの?

乳腺組織を取り除いても、なにら問題を生じることはありません。例えば、胸オペ後にホルモンバランスが崩れ、調子が悪くなるという心配は一切ありません。 もちろん、女性ホルモンが分泌されている卵巣を取り除くとホルモンバランスなどが崩れますが、胸オペで乳腺組織を取り除いてもホルモンバランスは崩れないのです。

胸オペで、リンパ節は取るの?

胸オペの際に脇のリンパ節を傷つけないのかという質問もあります。これは、FTMのお母さんからたまに聞かれる質問です。 おそらく、乳がん後に腕が腫れることをイメージされているのではないかと思います。

乳がんのときは、がん細胞が脇のリンパ節に転移の可能性もある場合、リンパ節を取り除くこともあります。そのリンパ節を取り除くと上肢のリンパの流れが悪くなるために腫れてしまうのです。

胸オペの場合は、リンパ節に触れることもありませんし、取り除くこともありません。そのため、腕も腫れることはないので、安心してください。

胸オペ時の麻酔のリスクは?

次に胸オペをする際の麻酔のリスクです。麻酔と言うとなにか危険なものと漠然としたイメージがあるかもしれません。確かに、100%安全というわけにはいかないかもしれません。

頻度はかなり少ないですが、麻酔のアレルギーを持っているひとは、少なからずいます。 ただ、麻酔をしたら、たいてい異変があるので、手術は即中止となることは言うまでもありません。

手術は、麻酔があって初めて行うことができます。これは、胸オペも例外ではありません。できるだけ、安全に、円滑に麻酔をするには、やはり麻酔中にそのクリニックに安全を確認するためのモニターがそろっていることも条件でしょう。 モニターだけでなく、それなりの麻酔の教育を受けた医者であれば、限りなくリスクは減らせます。