大会競技に参加しているFTMの方が対象になります。

現在スポーツを行っていて、
男性ホルモン治療をしている理由で、正式な試合に参加できない不都合を感じていませんか?

男性ホルモンの治療をしているので、大会には参加できないと思っているひとも少なくありません。

アンチ・ドーピング協会の考え方として、
・男性ホルモンは、常に禁止される物質で、蛋白同化男性ステロイド薬に分類されています。
・男性ホルモンは、女性でも体内では副腎から微量に分泌され、体内で自然につくられる物質です。体外から投与する場合は、どの競技でも常に禁止されている薬です。
男性ホルモン=蛋白同化薬⇒禁止

FTMのように条件によっては、治療目的にあたる場合、事前の手続きによって認められれば、
例外的に男性ホルモンを使用することができます。
ただし、競技によっては、認められるかどうかわかりませんが、申請してみる価値はありそうです。

当院のFTM(アマチュアのサッカーチーム所属)で、他のチームから「男性ホルモンの類を打っているのではないか?」と指摘されたので、TUEのシステムで書類申請しました。

TUEとは、「治療目的使用に係る除外措置」のことです。
禁止物質であっても、事前に所定の手続きにより、TUEが認めれば例外的に使用することができます。
アンチドーピング機構へ申請

TUEが承認していないと、医療上の理由でも禁止物質を使用できません。もし、使用するとドーピング防止規則違反と判断されることがあるので、下記の承認されうる条件を確認したうえで、十分に注意して手続きをしてください。
原則としてTUEは、参加する大会の30日前までに申請する必要があります。

TUEに適用される、申請条件とは?
• 治療上使用しないと健康に重大な障害を及ぼすことが予想される
• 他に代えられる合理的な治療法がない
• 治療上使用した結果、健康を取り戻す以上に競技力を向上させる効果を生まない
• ドーピングの結果生じた副作用の治療ではない

【参考記事】
gidとオリンピック

<大会競技に出たいけど困っている方>
書類も作成しますので、気軽に相談してください。
FTMアスリートのみなさん、頑張ってください!!

自由が丘MCクリニック院長の大谷です

当院は、主に性同一性障害専門クリニックとして、GID学会認定医によるgidに関する診断、ホルモン治療、手術、そして、性別変更までのお手伝いをさせていただいています。
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