Xエックスジェンダーは、性別の意味か?

Xエックスジェンダーは、自分の性別が女性でも男性でもないことを示すX(エックス)として表現することが多いようです。

通常は、Xエックスを「性別」という言葉では使用しません。Xエックスジェンダーは日本以外では使われておらず、日本独特の用語です。表向きは「性別」と同じ意味を持つものの、本来は使い方が間違っており、まったく異なる意味です。

日本で使うジェンダーは外来語?

ジェンダーは「gender」という日本語の外来語で、本来の意味は、英語で一般的に理解されている「2つの性別」です。社会一般に使われる「性別」は、女性らしく、男性らしくするといった性の役割を指します。

そのため、実際には、性別、gender性、sex性との間に厳密な区別はありませんが、ジェンダーは、個人情報(例えば、性別欄など)を必要とするときに使う用語ではありません。このような場合には、男性または女性といった具合に、生物学的な性と解釈されています。

「両性」「中性」そして、「無性」という用語があります。この3つの用語にはすべてに性という言葉が含まれています。文字通りそのまま読むと、生物学的性、性別に関係あるように理解できますが、実際には、性別sexなのかジェンダーgenderなのかの区別がありません。

インターネットコミュニティによると、これらの用語の使い方に少し違和感があります。「両性」は、男性を感じるときもあれば、女性を感じるときもあり、男性と女性の両方の属性を持っているという具合です。

「中性」は、外見だけでなく、女性や男性ではなく、どこか男女の中間のどこかを感じることを意味します。

「無性」は中立の概念にもっとも合っているようで、ジェンダーを完全に拒絶している状態です。もちろん、これらの用語の使い方は、一般的な理解はあるものの、個人差があります。

Xエックスジェンダーの表現方法

Xエックスジェンダーは、しばしばトランスジェンダーのサブグループと考えられています。これは、トランスジェンダーが使用する性別、たとえば、女性から男性をFTM、男性から女性をMTFと表現するように、FTX、MTXなどと表現します。このように考えると、Xエックスジェンダーは、自分の性自認を表現する方法だとわかります。

日本では一般的に、トランスジェンダーtransgenderという用語はほとんど使われていませんが、その代わりの用語に、性同一性障害(GID:gender identity disorder)を使い、MTFの一部をニューハーフ、オカマ、FTMの一部をオナベなどと使われてきました。

近年、GIDは、最も支配的に使われる用語となり、最もよく知られるようになりました。1998年には、日本国内ではじめて、法的に認められた性転換手術が行われました。

2001年にはトランスジェンダーのFTMを特集した人気テレビドラマ「三年B組金八先生」において、この用語が知られ、広く認知され始めました。今では、FTM、MTF、FTX、MTXの用語は、性別の表現方法としてしっかりと定着しています。

queer(クィア)とは?

1996年にはqueer(クィア)は、ポストモダニズム運動(近代主義を批判し、そこから脱却しようとする思想運動)をきっかけにこのような用語が生まれました。のちには、トランスジェンダーという外来語が、日本で初めて知られるようになりました。

それまでにトランスジェンダーの性自認が過去に存在しなかったということではなく、彼らがそのように呼ばれなかっただけということです。

やがてqueer(クィア)という言葉の使用も始まりましたが、実際のところ日本ではあまり知られていません。最近では、LGBTQの「Q」を加えた表記をすることが多くなってきています。

queer(クィア)は、性自認の用語としてとらえることができますが、最近では自分の性的指向や性同一性を指すように使用されています。このように見てみると、性別のqueer(クィア)は、性自認としての男でもなく女でもないXエックスジェンダーととても似ています。

エックスジェンダーと治療との兼ね合い

FTMを例にとると、ホルモン治療から胸オペ、最終的には性別を変えるため性別適合手術に至ることが多いでしょう。一方、FTXエックスジェンダーの場合だと、一般的には、男性ホルモン治療はしないが、胸オペだけは希望するなど、治療は段階を踏むと変わっていくこともあります。

例えば、胸オペをしてみたら、より自分にしっくりし、男性ホルモン治療を始めたり、最終的には、性別変更、結婚までする方もいます。

最初の治療段階では、まったくよくわかならなかったことが、なにかしら治療を始めると、「気づき」を生じてさらに自分が生きやすい方向へ流れていくこともあります。