MTFの女性ホルモン治療による効果

 症状 発現時期(月) 最長
 皮下脂肪がつく 3-6 2-3年
 筋力低下 3-6 1-2年
 皮膚が柔らかくなり、皮脂がなくなる 3-6  ー
 勃起しずらくなる 1-3 3-6月
 胸のふくらみ 3-6 2-3年
 睾丸が小さくなる 3-6 2-3年
 精子の産生が減る 不明 3年以上
 声の変化 なし  ー

性同一性障害(GID)認定医 大谷伸久

トランスジェンダー女性の重要な目標は、社会の中で女性として生きていくこと、そして可能な限り女性らしい身体を手に入れることです。

二次性徴は性ホルモンの影響を受けて形成されるため、男性から女性への移行には、エストロゲンとアンドロゲンのバランスを変えることが重要な要素となります。

女性化において重要な身体的特徴は、乳房の成長、女性の身体組成(すなわち、臀部に脂肪組織が多く、腹部には脂肪組織が少ない)、そして柔らかい肌です。さらに、性ホルモンは脳に影響を与えて気分を変え、性欲にも影響を与えます(下図)。

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女性ホルモンの効果

女性ホルモン治療の症状と発現時期

乳房の変化

女性ホルモン治療を開始してからたいてい早くて3か月以降に乳房のサイズが大きくなります。

残念なことに、1/3しかBカップ以上にならず、45%がAカップを超えられないという報告もあります。希望する身体に近づけるために、少なくとも60%のMTFが豊胸手術を受けるという海外の報告もあるくらいです。

カップは、乳首に当たるトップとアンダーバストの差です。
Aカップは、差が10㎝未満、Bカップは10~12.5、Cカップは12.5~15.0㎝と2.5㎝毎に1カップ増えていきます。

豊胸手術については、ある程度、女性ホルモンで乳腺を大きくしてから行った方がよいでしょう.
MTFの豊胸手術の実際

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