GID性同一性障害・ジェンダークリニック  診療科目:形成外科、美容外科、麻酔科(厚生労働省麻酔科標榜認可番号7903号)

MTFのための女性ホルモンQ&A

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男性の身体への女性ホルモンの影響はまだまだわからないことが多くあります。MTFに対する女性ホルモン治療は、1970年代から始まり他の治療法に比べ日が浅いからです。

MTFへの女性ホルモンについての質問は、普段の診療、海外医学文献からの情報を踏まえてお知らせしていきます。
知りたいことがありましたら、当院に通っている方は来院時に、またはメールでのお問い合わせもご利用ください。

女性ホルモンは、女性化を保つためにMTFにとって不可欠と言っていいでしょう。女性ホルモンを打つからには、副作用に関しても十分な知識を持ち合わせておいた方がよいでしょう。

Q. 女性ホルモンを注射し始めてから数か月経ちました。乳輪の下付近にしこりがあるのですが大丈夫ですか?
A. 女性ホルモンは乳房内にある乳腺を刺激します。女性ホルモン治療の開始当初は乳輪下の乳腺にしこりに感じたり、痛みを感じることがあります。 また、下着が乳首に接触すると痛みやかゆみを感じることがあります。

心配でしたら、乳腺外科を受診してください。当院に通院されている方は、医療機関に紹介します。

Q. 注射した翌日、翌々日ぐらいに眠気とだるさがありますがどうすればいいでしょうか?
A. 1度に何本打っていますか?1本だと特になにも感じないけれど、2本に増量するとこのような症状を来す方がいますので、2本は少し無理があるのかもしれません。もし、1本でもこのような症状が出るようであれば、プラセンタを同時に打つとよいことがありますので、ご相談ください。

Q. クリニックに行く時間がないので、女性ホルモンの飲み薬だけを飲んでいます。今後もこのような感じでよいでしょうか?
A. 女性ホルモンの飲み薬は、注射剤に比べ血栓ができる確率が高いと言われています。 短期的に補助的に治療する上ではよいと思いますが、長期の継続はお勧めできません。 筋肉注射、ジェルもしくは貼り薬の検討をした方がよいかもしれません。

Q. 持病がありますが、どうしても女性ホルモンを注射したいのですがどうすればよいでしょうか?
A. 女性ホルモン、特に卵胞ホルモン(エストロゲン)の注射剤の主流は10mgです。 どうしても打ちたい場合は、慎重を期して、5mg注射もしくはパッチ、ジェルを検討するとよいでしょう。その際には、持病のことも教えてください。

Q. 女性ホルモンは、一生打たないといけませんか?
A. 壮年期までは、注射を続けるのが望ましいです。理由は、特に性適合手術(SRS)後は、体内にホルモンがなにもない状態になります。性適合手術後、短期~中期には、更年期障害をしょうじることもあります。長期的には、女性ホルモンを注射しないと、骨量、骨密度が減り、骨粗鬆症、骨折の発生が高くなるとされています。

Q. 女性ホルモンを急にやめるとなにか不具合がありますか?
A. 急に女性ホルモン治療を止めると、ホルモンのバランスが崩れ、乳汁分泌が起こる場合があります。

Q. 乳がんになる可能性はありますか?
A. ふつうの男性の乳がんはまれで10万に1人の割合とされています。男性の乳がんの発症年齢のピークは、65~70歳で女性より5~10年年齢が上になります。

男性は乳がんのリスクがほとんどありませんが、、乳がん遺伝子BRCAがある場合、家族に乳がんになったひとがいる、女性ホルモン治療は、通常よりリスクが上昇します。

MTFの乳がんはまれです。女性ホルモンの投与期間が短いと乳がんの原因を明らかにされていません。

Q. 女性ホルモンを打っていると、血栓症になることがあると聞きましたが、なにか予知できる検査などあるのでしょうか?
A. 血液検査ではわかりません。D-dimerは、血栓ができた際の治療指標になる検査項目がありますが、血栓を予知する検査ではありません。なお、血栓の症状は、最初はふくらはぎに痛みを生じることが多いです。その他に、息苦しいなどの症状があります。

万が一、このような症状が起きて、医療機関を受診するようでしたら、必ず女性ホルモン治療をしていることを医師に伝えてください。

完全な予防はありませんが、女性ホルモンは血液を凝固する作用があるので、脱水にならないようにすることも大切です。1日2リットルの水を飲むようにしましょう。

☞もっと詳しく女性ホルモンによる静脈血栓症
 女性ホルモン製剤の飲み薬は、消化管から吸収されて、肝臓内に取り込まれます。肝臓内に入った女性ホルモンは、肝臓の組織を刺激して凝固系(血液を固まらせる)を活性化させるため静脈血栓塞栓症VTEのリスクにとなります。
 そのため、内服するエストロゲンの量が多ければ多いほど肝臓を刺激して、静脈血栓のりすくは高くなることがわかっています。
 内服薬は静脈血栓のリスクは上昇しますが、経皮型のエストロゲンはそのリスクが少ないことが報告されています。この理由は、皮膚を吸収するため初めに肝臓を通過せず、肝臓への刺激も弱いため凝固系はほとんど変化しないためです。
 エストロゲン内服薬は、結合型エストロゲン(商品名プレマリンなど)がよく使われるが、これよりもエストロゲン強度が強いエチニールエストラジオール(商品名プロセキソール)は静脈血栓のリスクはより高くなります。
 静脈血栓の発症は、女性ホルモン治療を開始してから3か月以内がもっとも高率と言われています。このため、以下の症状に気をつけ、思い当たる場合は必ず主治医、もしくは女性ホルモン治療をしている旨を伝え、循環器、脳神経外科を受診してください。
・激しい腹痛、激しい胸痛、押しつぶされそうな痛み、激しい頭痛、見えにくい場所がある、視野が狭い、舌のもつれ、失神、けいれん、意識障害、ふくらはぎの痛み・むくみ・赤くなっているなど

診療科目:形成外科、美容外科、麻酔科 TEL 03-3717-3514 10:00-19:00土曜17時まで,予約制,休診:水.日.祝日

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