胸オペでいうU字切開ってなに?
題名のU字切開というのは、手術のときに選択される切開方法の1つです。
乳輪の下半周を切開して、乳腺を取り除く方法です。胸オペの手術の中でも一番キズが小さく目立たない方法です。
ただ、すべてのひとにできるわけではなく、U字でできる方に対して胸の形態などから適応の有無があります。
U字切開とは?
専門用語ではありません。胸オペの方法の中で、一番キズが小さい手術の方法です。
乳輪の下半周を辺縁に沿って切開する方法で、手術跡のキズがいちばん小さく目立ちにくい傷跡になり、キズがU字にみえることからU字切開ともいいます。正式には、半周切開法といいます。
1946年にWebsterによって、当初、女性化乳房の手術に行われた方法で、Webster法とも呼ばれます。皮膚に弾力性がある人、下垂のない人に適しています。
自分の胸でU字切開できる?
胸が小さい、下垂していないひとの胸オペの説明です。イラストでは①に当たります。
①は、乳房全体がアンダーバストの上に位置しています。ボリューム、サイズの違いだけです。
大きさは問いません。
このタイプのほとんどが乳房のボリュームはありませんが、ボリュームが大きい場合もありまますが下垂していなければ、このU字切開が可能です。
イラストを見て、
乳房が下垂していなければ、第一選択は、乳輪の辺縁下半周を切開して、乳腺を摘出します。
1番手っ取り早いのは、自分の胸が下垂しているかどうかです。
大きさはあまり問いません。
もちろん、胸が大きいと下垂していることが多いのですが、大きくても、皮膚に弾力性があり、それほど下垂していなければ、胸オペをU字切開で行える可能性もあります。
下垂なしの小さいだけのひと
垂れていないということは、乳房を支える力、皮膚に弾力性があるために術後にほぼたるみはでません。ボリュームがなければなおさらです。
下垂がない場合の手術の方法は、乳腺を摘出しても、それに伴って皮膚のたるみはほぼ残らないので、もちろんU字切開が第1選択となります。
乳房のボリュームがかなりあったときは?
このタイプは、見た目が大きくても下垂さえなければ、通常のU字切開、キズが一番小さい方法で乳輪辺縁の下半周を切開する方法を選択するのが無難です。
②も、多少ボリュームがありますが、アンダーバストより乳房全体が上にあるので、たるみは出にくいです。
乳輪が小さくて、乳房にボリュームがあると、手術時間がかかります。そのため、乳輪のまわりを全周に切ってしまう方法が選択されることが多いようです。当院では、乳輪が小さいという理由で、オペのキズ跡が目立つ方法を選択しません。
乳房のサイズ、ボリュームがあっても、皮膚に弾力性、あるいは皮膚が伸びないのであれば、垂れないからです。ただし、胸も年齢ととも下垂はしてきます。
下垂がないのに乳房のボリュームがあるだけのタイプでも、意外にもU字切開方法を選択されず、乳輪を全周に切開する方法を選択する病院やクリニックもあります。特に、タイなどの海外で行うケースで多くみられます。
下垂が少しある場合
ドーナツ切開
乳輪の周りを切開切開する方法です。この手術の傷跡は、意外に目立つものです。
乳輪を全周切開するため、乳輪が白い傷跡でくっきりしすぎてしまう欠点があります。また、乳輪、乳首への血行が乏しくなるため、組織が腐ってしまうことがあります。
海外では、下垂がそれほどなくても、乳房のサイズが大きいというだけで、この方法が選択されることが多いです。
この理由は、海外で発表された胸オペの医学論文が影響しているのではないかと推測されます。下垂の状態を加味しないで、乳房のボリュームが少し大きいというだけで、この手術の方法と決めつけているからです。
症例写真
オペ前
オペ後
術後、乳輪は多少縮むので、少し小さくなった感じがします。傷跡はどこから切ったのかわからないぐらいです。
オペの技術、ケロイド体質にもよりますが、この方法の最大のメリットは傷跡が小さく、ちょうど乳輪と皮膚の境界線を切るので、通常は目立たなくなります。
キズはどのように残る?
FTMの友だちが、この方法でしたようだから、自分も同じ方法だろうと思って来院される方がたまにいます。
U字切開という手術方法が80%くらいを占めるので、そう思っても不思議ではないのかもしれません。
U字切開だと乳輪辺縁下半周を切るだけになります。傷もほとんどわかならなくなります。
胸オペの仕上がりは、下垂の程度によります
乳房・胸の下(アンダー)がピンクの破線より下にはみ出すほど下垂が強く、たるみが出ます。(上図)
4番が一番下垂度が強く、その次に3番になります。3,4番はいづれも、胸オペ時に乳腺だけ摘出しても皮膚がどうしても皮膚が余ってしまいます。
胸オペでU字切開ができないとなると、必然的にたるみが出るということですから、どうしてもキズが大きくなります。
この場合は、手術後にたるみを生じますので、たるみを取るために、胸の下(アンダーバスト)に長いキズができてしまいます。
どうしてもU字切開で行いたい場合は、できるだけ若いうちに、大きくてまだ垂れていない場合は、垂れないうちに胸オペを考えた方がよいでしょう。
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