ftmの胸オペQ&A

Q 胸オペは、1日でできるのですか?入院が必要ですか?

A 手術は、日帰りでできます。

当院では、院長が全身麻酔の経験が2000例以上、胸オペは開院以来、1300件以上の日帰り手術を行っています。

また、性同一性障害ガイドラインにおける胸オペを受ける施設として推奨されている麻酔科も掲げているクリニックですのでご安心ください。

麻酔科の経験を活かし、術後の身体の負担を減らすための工夫も行っています。

手術を受けるのはだれでも怖いことだ思います。

はじめて経験することなのでなおさらです。

これを乗り越えたFTMのひとたちは、男性化の胸を得ることによって、気持ちがとても軽くなり、男として自信を持つことができたと言います。

当院では、できるだけ緊張感、恐怖心を抑えるために出来るだけの努力をしています。

手術の眠る前には、自分の好きな音楽をリクエストしていただいています。

手術時に、患者さんの好きな音楽をかけることは緊張を解き、リラックスできることがわかっています。

また、なるべく声をたくさんかけてほしい、またはあまり声をかけてほしくないなどのご要望があれば遠慮せずに手術前にお伝えください。

もし、調子が悪く、帰宅できないようなことがあれば、入院もできますので、安心していただき手術を受けていただけます。

Q ある美容外科で、脂肪吸引だけでも十分だと言われたのですが大丈夫ですか?

A 残念ながら、そこの美容外科の先生は、FTMの胸オペ、乳房の解剖のことをよく理解していないようです。

たしかに、乳房は脂肪の塊だと思っているひとは多くいます。

実際に、乳腺は乳房の70~80%を占めます。

かなり小さい胸でも、乳腺はしっかりしたものがあります。

当院では、手術後に自分の乳腺をお見せしているのですが、小さいひとでも、それを見ると意外にも大きくてみなさんびっくりします。

解剖イラストを見ていただくと、胸が大きいひとは脂肪の比率も多いのですが、小さいひとも大きいひとも、乳房内は乳腺がほとんどを占めていることがわかります。
胸オペのための乳房の解剖イラスト
FTMに特有な胸オペ手術の本質は、乳腺を摘出切除することです。

イラストの青の点線部分を取り除きます。

男性にも乳腺が、皮下脂肪と同じ厚さと同じくらいに乳輪の真下に少しあります。

皮下脂肪は、適時取り除きますが、術後、若干のたるみが出そうな場合には、あまり取らない方がよいこともあります。

はじめから脂肪を根こそぎ取ると手術直後から皮膚にたるみを生じることが多いからです。

術後、数か月経つと皮膚が馴染みますので、予想以上にたるみが生じないこともあります。

そのため、後日あらためて脂肪を取った方が仕上がりがよくなります。

Q 胸オペを国内と海外(タイなど)で受けようと思うのですが、どちらがよいと思いますか?

A 胸オペを国内とタイで行うメリット、デメリットを挙げてみました。

タイ メリット
安い
内摘を同時にできる
デメリット
アフターケアがない
日本語で医師と直接相談できない
日本 メリット
日本語で医師と直接相談できる
アフターケアがある
デメリット
内摘を同時にできない

Q 胸オペをする前に、男性ホルモンを打たないとダメですか?

診断の次に希望する治療は、たいてい男性ホルモン治療か胸オペのどちらかになることが多いでしょう。

男性化を先に希望するFTMの場合

早く低い声になりたい、髭ヒゲを生やしたい、女性と間違えられると凹むから女性と間違えられないくらい男性的な顔になりたいなどの外見の男性化を早くに望むひとは、最初に始める治療は、男性ホルモンから開始する傾向が強いです。

胸の膨らみがとにかく気になるFTMの場合

胸オペを先に希望するひとは、乳房のふくらみが一番気になり、ナベシャツ着ても隠せないところだから、胸オペを先に済ませたいという傾向もあります。

「胸のふくらみだけは許せないし、苦痛でしかない」という方も多くいます。

そのため、男性ホルモンを打たずに、身体の違和感を解消、軽減させるために、胸オペを先にされる方も多いです。

どちらを先にしてもよいので、自分が先に希望される治療をするとよいと思います。

Xジェンダー;FTXの場合

FTMだけでなく、性別に違和感があるけど、男性ホルモン治療はしたくない。

または、性別適合手術(SRS)をして性別変更までは望まないひともいます。

XジェンダーであるFTXの中にも、乳房だけに嫌悪感や違和感があり、どうしても乳房を平らにしたいという方もいるぐらいです。

現在、性が多様化しており、胸オペ、乳腺摘出だけはしたいFTXが、もし、男性ホルモンを打っていないと、オペができないとしたら、このような方々はどうすればよいのでしょう?

胸オペと男性ホルモン(テストステロン)の関係

胸オペを先か?ホルモン治療を先にするか?どちらが正解?

現在の自分の立場、生活背景から決めるとよいでしょう。

大半のFTMにおいては、男性ホルモン治療をしたとしても、胸が極端に小さくなることはないので、必ずしも胸オペ手術する際に、男性ホルモン治療を必ず先にしなくても問題はありません。

FTM自身がそれぞれ、男性化に対して、優先順位があるかと思います。

見た目の男性化を望むひとは、男性ホルモン治療を優先にするとよいでしょう。

あるいは、胸のふくらみがとにかく気になっているので、まずは胸を取ることが優先されるかもしれません。

この場合は、何も考えず胸オペを先にすればよいでしょう。

ホルモンが先か、胸オペが先かはどちらから先にするにせよ、正解はないので、自分の気持ちを優先にするとよいと思います。

Q 胸オペした後、乳がんになることはありませんか?

A 結論からいうと、胸オペをしてもFTMでも乳がんになる可能性はあります。

男性も乳がんになることがあるように、頻度はかなり低いですが可能性はゼロではありません。

乳腺を取り除き男性化しても、乳輪の真下の乳腺が一部を、男性と同じように残しています。

これは、乳輪の場所のみが陥没しないようにするためです。

ただし、男性ホルモンを打っているFTMは、乳がんの頻度はかなり低くなります。

詳しくは☞胸オペ後にはFTMは乳がんにはならない?

Q 未成年でもできますか?ネットで調べると未成年はできないと書いてあります。

A 未成年の方は、両親の同意・承諾があれば可能です。

二次性徴で、乳房が大きくなってしまった場合には、早めに行った方がいい場合もあります。

大きくなってしまうと隠すためにナベシャツを着るかと思いますが、年齢が経つにつれ、胸は垂れてきます。

下垂によって皮膚が伸びてしまうと、余分な皮膚も切除する必要があるので、手術跡のキズが長く目立つ手術方法になってしまいます。

できるだけ両親の理解、承諾を得て、早めに胸オペすることをお勧めします。

胸オペの手術前の注意事項

Q なぜ手術当日朝ごはんを食べてはいけないのですか?

胸オペ前の食事禁止

A イボ、ほくろを取るような小手術の麻酔ならまったく問題はありませんが、胸オペ(乳腺切除、乳腺摘出)は手術時間が長くかかり、手術中に意識がない麻酔方法で行うためには、全身麻酔、静脈麻酔をしないといけません。

この麻酔は、筋肉も多少ゆるくなりますので、胃の入口を開閉している筋肉もゆるみます。

その内容物が逆流し、気管支を詰まらせることがあるので危険だからです。

手術当日の朝は、絶対固形物を食べてはいけません。

食べてきた場合は、手術は延期になってしまいます。

どうしても空腹に耐えられない場合、手術2時間前までは、次のものを自由にとってかまいません。

  • お水、お茶、紅茶、スポーツ飲料(牛乳などの乳製品は×)
  • 透明なジュース(果汁や果実の入ったものは×)
  • 氷砂糖、あめ玉(ゴマや豆類の入っていないもの)

Q 現在男性ホルモン治療を行っています。胸オペ前に、ホルモン注射をしてもいいのですか?

A ホルモン125㎎投与中の方は胸オペの2週間前、250㎎投与中の方は3週間前を最後の注射にしてください。

男性ホルモン自身は、血液をドロドロにさせる作用を持っているために、直前に注射すると血流が悪くなることがあるからです。

ただし、厳密にはあまり関係がないという海外の報告もあります。

Q ホルモンのバランスを崩すことはないですか?

A この質問は、FTM当事者の母親から心配されよく聞かれる質問です。

乳腺組織から女性ホルモンは、分泌されません。

乳腺は、生殖系にはまったく影響することはないので、胸オペ後に、ホルモンのバランスが崩れることはありませんし、胸オペをしたせいで、体調を崩すことありません。

Q お酒とタバコは止めた方がよいですか?

胸オペとタバコ

A 手術前一週間と抜糸まで(約一週間)はお酒とタバコは控えてください。

飲酒:術後の血行が良くなるため出血のリスクがあります。

タバコ:タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があります。

また、小さな血管の血流障害により傷の治りを悪くなるリスクがありますので、術後の経過に影響が出る可能性があります。

胸オペ前にできるなら8週間前に禁煙するのが望ましいです。

アイコスIQOSもニコチンを含みますので、紙タバコと同じ作用があり、影響もあるとあと考えてください。

Q 手術日前後に、生理が来ても大丈夫ですか?

A 手術当日に生理があっても、とくに問題はありません。

事前に、ナプキンをご持参頂き、装着をします。

手術中に突然生理になった場合も、クリニックにナプキンの準備がありますのでご安心ください。

手術中は尿道カテーテルを挿入しますが、その際も問題ありません。

Q 休みを取るのが難しいです。(遠方でなかなか受診することができない)胸オペ(乳腺摘出術)と乳頭縮小術・乳輪縮小術を同時に行うことはできますか?

A 医師側からすると、同時に行うことは効率的でもありますが、患者さんのサイドに立てば、胸オペ(乳腺摘出術)と乳頭縮小術・乳輪縮小術を同時に行うのは勧めておりません。

同時に行うことにより、乳頭に行く血行も少なくなるので、壊死(腐ること)を起こす頻度が高くなるからです。

壊死を起こしても、治すことはできますが、その後の時間とお金も余計に費やしてしまいます。

リスクなく手術を分けて行うか、多少リスクがあっても同時に行うかの違いとなります。

あえてリスクを取る必要はなく、安全策を取るなら、別々にオペをした方がよいでしょう。

乳頭縮小術は術後1~3か月以降が望ましいです。

Q 胸オペするのに適した時期はありますか?汗のかきやすい夏は、傷の治りが悪く、化膿しやすい感じがしますが・・・。

A 胸オペは、一般的なオペと比べて、術前、術後のケアなどに何か特殊なことは一切ありません。

気をつけることなどもほとんど同じです。

汗をかきやすいと一見治りが悪そうな感じですが、まったく関係ありません。

ある意味、都市伝説化しています。

本当に夏に手術すると治りが悪いことが真実であれば、世の中で行われる手術は、夏にできないことになり、たいへんです。

一般病院では、夏の手術を控えていますか?熱帯地方の病院では、手術をできないとなると、たいへんなことになってしまいますよね。

ただし、胸オペの場合に限らず、胸を保護するバンドなどする場合(乳がんのオペ、乳房再建など)には、汗で皮膚がかぶれるひともいます。

Q 胸オペする日の流れを教えてください。

A 当クリニックでの胸オペ日帰り手術についてご紹介します。

胸オペの時間は、約3時間で、麻酔時間を含めると約4時間です。

手術が終了後1~2時間ベッドで休憩して頂き、帰宅となります。

来院から帰宅まで、約6時間です。

滞在時間は、手術の形式、胸の大きさなどで個人差があります。

手術当日のスケジュール
日帰りの胸オペ日の流れ

手術後1日目:ドレーンを抜きに来てもらいます。

ドレーンを抜くことができる判断は、ボトル内の血液の量が100㏄以下です。

術後のじわじわした出血は、個人差があります。

ドレーンを抜く痛みを気にする方が多くいますが、痛みはほとんどありません。

手術後7日目:抜糸をします。

抜糸の痛みは、チクチクする程度で、痛い思いはしません。5分ほどで終わります。

Q 胸のサイズによって、胸オペの手術の方法と治療料金が変わるのですか?

A アンダーバストより、乳房が下にはみ出している場合は「下垂」している状態です。

乳房全体が、アンダーバストよりも上にある場合は、下垂がない状態です。

下垂がない場合、下垂があっても軽度の場合は、U 字切開(乳輪辺縁の下半分を切開)して乳腺を取り出します。

軽度の下垂がある場合は、多少のたるみが出ます。
胸オペの術前評価
※赤い破線より上に乳房があるひとは、大きくても大丈夫なことも多いです。

赤い破線よりも下にはみ出してしまう場合は、胸オペした後に皮膚にたるみが出ます。

下垂が強い場合は、絶対と言っていいほどたるみが出ますので、どのようにたるみを切除するかを考えなければなりません。

その場合は、どのような手術方法にするかご本人と相談して決定します。メールで胸の写真を添付していただき相談をお受けすることも可能です。☞乳腺摘出の手術方法を詳しく見る

・通常の方法(U字切開)・・・¥560,000円
下垂していないひと向け。乳輪の下半周切開し、乳腺を摘出する方法です。傷跡が一番目立たない方法です。

・たるみも同時1回で取る方法・・・¥650,000円
下垂が中等度から重度のひと向け。

くわしくは治療料金へ

Q 大学病院では、胸オペをする執刀医が左右の胸を同時に2人で行うことが多いようですが、先生のところでは2人で行うのでしょうか?

A 当院では、効率重視に左右を同時に手術することはありません。

医師2人で行うと手術時間は半分で済みます。自分が手術を受けるときどう思いますか?やはり、同じ医師によって左右を手術するのが望ましいと思いますよね?

また、教育施設の医療機関(研修医が手術などを習得する病院)、たとえば、大学病院、大きい病院では、一部研修医が手術することがあります。

本音を言えば、研修医にはしてもらいたくないですよね?

ただ、大学病院などの教育病院で手術を受けるからには、患者側から研修医をオペに入れないで欲しいとは言えないのが実情です。

当クリニックでは、2人の医者が行うより、少し時間はかかりますが、院長が全過程を丁寧に、責任持って手術や処置を行っています。

Q 手術後に腕は挙げられますか?

A 手術直後から腕は挙げられます。

翌日以降も腕は挙げられますが、日常生活の上で不必要に上げなければ特に問題になることはありません。

ただし、重いものも持ち上げたり、動かしたりするのは控えた方がよいでしょう。

Q 手術後に腕は腫れますか?

A 胸オペをした後、腕が腫れるのか?聞かれることがあります。

おそらく、乳がんの手術後のイメージから来ているのかもしれません。

乳がんの手術は、脇のリンパ節にまでがんが転移している場合もあるので、リンパ節を切除することがあります。

そのため、リンパの流れが悪くなり、オペ後に腕が腫れることが多いのです。

胸オペの場合は、リンパ節を取り除かないので、術後にリンパの流れが悪くなることもなく、腕が腫れることはありません。

Q 僕は中学生の頃からナベシャツを着用していました。ナベシャツではカバーしきれない胸になり、最近は本気で嫌気がさしてきたので、真剣に胸オペを考え始めました。(現在16歳、今年で17歳です。)

そこで、気になったことを質問させていただきます。胸オペができる年齢です。

インターネットで調べたところ、18歳にならないとできない、というのを沢山見ましたが、本当にできないのでしょうか?

A. 結論からいうと、18才未満でも大丈夫です。

医学的にもまったく問題ありません。

たとえば、胸を取るとホルモンバランスが崩れるのではないかという質問も多く受けます。

胸、乳房は、ホルモンを分泌している器官ではないですし、生殖機能にも関係していません。

そのため、オペ後に体調を崩すということも一切ありません。

逆に大きい人ほど早くにした方がよいでしょう。

胸が垂れてしまうと、キズが大きくなる手術方法しか選択できなることもあります。

18歳という年齢が出てきたのは、性同一性障害のガイドラインに記載されているからでしょう。

ガイドラインは、医療者の指針であって、FTM、FTXに強要するものではありません。

年齢に関しては、親権者(保護者)の同意さえあれば、18歳未満でも可能です。

親の理解がないと、ここでつまずいてしまうことが多いです。

親権者の承諾が必要になるので、親次第というところでしょうか・・・。

胸オペの当日・麻酔について

Q 痛みはどれくらいありますか?

A 手術中に痛くないのは、当たり前のこと過ぎますが、麻酔がかかっている、効いているからです。

では、手術が終わった後はどうでしょう?ずっと麻酔をかけているわけにはいかないので、当然痛みが生じてきます。

通常、術後は麻酔が切れてくると胸に重たい感じや少しずつ痛みが出てきます。

では、麻酔方法について整理してみましょう。

全身麻酔だけで行う場合

手術中は、まったく痛みを感じなく、深く眠ることができます。

ただ、オペ後には、麻酔は効いていない状態になるため、起きたら痛みを生じてきます。

一般的な外科医は、麻酔科の研修期間が短くても全身麻酔できることが多いです。

全身麻酔+硬膜外ブロック麻酔を併用する場合

単独の全身麻酔の欠点を補うのが、硬膜外ブロック麻酔です。

手術後痛みを全身麻酔単独で行うより、少しでも抑えてくれるのが硬膜外ブロック麻酔なのです。

この麻酔を取り入れることにより、術後は、全身麻酔だけの麻酔より、数段痛みが少なく過ごせる利点があります。

また、全身麻酔単独で行うより、麻酔薬の量を減らせるため、術後の身体の負担が少なることです。

ただ、硬膜外ブロックの手技を習得していない外科医はできませんし、この麻酔をあえて勧めてきません。

このような外科医は、あえてデメリットばかり強調しますが、麻酔科では、体の負担を減らすため、よく行われる麻酔方法です。

局所麻酔のみで行う方法

痛みを完全に取ることができないため、局所麻酔だけでは胸オペは無理です。

鎮静剤(寝るだけの薬で痛みを抑える薬ではありません)を注射しても、薬の量が多くなるだけで、呼吸抑制を起こすためリスクが高すぎます。

※硬膜外ブロック麻酔とは? 腰に注射するとお腹、腰付近に麻酔がかかり、痛みを感じさせません。腰のヘルニアの痛みにも外来で行われています。背中に注射すると、胸付近だけ帯状に麻酔がかかります。

このように、全身麻酔と硬膜外麻酔を併用する方法は、一般的な麻酔科ではよく行われる麻酔方法なのです。

Q 手術日の夜は、シャワーを浴びてもいいですか?

A たぶん、手術当日にシャワーを浴びたいと思わないかもしれません。

もし浴びるにしても、手術部位の血行が良くなるため出血のリスクが高くなります。

下半身のシャワーは術後1日目からです。

全身のシャワーはドレーンを抜いた翌日から傷口を濡らさないように行うことができます。

お風呂に浸かる入浴は抜糸時に傷の状態を確認して、大丈夫そうであれば翌日から可能です。

Q 手術後にドレーンを挿入されると聞いたのですが、どのような目的ですか?

A 手術が終わってからも、毛細血管から擦り傷したときのようなじわじわした出血がどうしても出てきます。

そのため、乳腺を摘出した後には、内部は閉鎖された空間になるため、出血した血液が多く溜まる場合があります。

少しの量であれば吸収してしまうのですが、溜まったままだと治りが悪く、まわりの組織にも悪影響を与えることがあります。

胸の内部に血液が溜まらないように、前もって外に追い出しておくことがドレーンの目的となります。
ドレーンについて詳しく

胸オペ後の痛みについて

Q 痛みがほとんどないのですが、渡された薬は飲んだ方がいいですか?

A 痛みが強く出るのは、個人差はありますが翌日までドレーンの出口に痛みを感じる方が多いです。

特に、皮下脂肪があまりないひとは、ドレーンが圧迫されて痛みを感じるひともいます。

このような場合は、たいていドレーンを抜いたあとは痛みも軽くなります。

痛みがあまりない場合は、痛み止めをムリに飲まなくてもよいです。

抗生剤は、できるだけ飲み切ってください。

胸オペのキズについて

Q 傷口のテープが剥がれてしまいましたが、どうすればいいですか?

A テープが剥がれてしまったときは、術後にお渡ししたテープで交換してください。

その際、とくに消毒は必要はありません。

抜糸の後のテープは、翌日剥がしてもらうか、剥がれた際はそのままで問題ありません。

また、ドレーンを抜いた後のテープ(細長い白いもの)は、取れない限り抜糸時までそのままで大丈夫です。

Q シャワーを浴びるとき、キズは濡れてもいいでしょうか?消毒したほうがいいですか?

A キズの処置に対する概念は、現在、昔とだいぶ違ってきています。

以前は、消毒をしないといけないといわれていましたが、現在では、逆に消毒をすると治りが悪くなることもあると言われています。

胸オペ後のシャワーも傷に多少水がかかってもよいですし、ゴシゴシしたり石鹸を使わずに、軽く拭く感じにしましょう。

シャワー後は、水分を拭き取り、テープで保護してください。

Q 近所の病院では、消毒をしているようですが・・・

A キズの消毒は、自分でしなくてよいです。

現在のキズ治療は、消毒しないのが常識になりつつあります。

胸オペ後も同様に、キズに対しての特別な消毒は必要ありません。

もしかして、近所の病院は時代遅れのキズの治療をしているかもしれません。

傷口に出てくるジュクジュクした液体には、実はキズを治すための物質が豊富に含まれています。

消毒液ポピドンヨード(イソジン®)などはこの成分を殺してしまいます。

傷口に消毒液を使うと、逆にキズの治りが遅くなり、傷口の化膿もすすんでしまう可能性もありますので、使わないようにしてください。

なお、キズとその周囲は時間とともに改善していきます。

「キズから汁(浸出液)がたくさん出てきた」「キズの周りが痛い」「皮膚が赤く腫れてきた」などがあったら、キズに関して心配なことがあれば、自分で判断しないでクリニックに連絡ください。

オペ後の日常生活・仕事復帰について

Q 仕事はいつから復帰してよいですか?

胸オペ後の仕事に復帰できる時期は、個人差がありますが、たいてい1週間後の抜糸以降に可能です。

ただし、激しい肉体労働を伴うお仕事の場合は、できるだけ腕に力の負担がかからないように、重い荷物を持つときは、からだに引き寄せてから持ち上げるなどしましょう。

Q 胸オペ後の筋トレ、激しい運動、スポーツはいつからしていいですか?

A 胸オペも他のオペと違って特別なオペではないので、キズとその周囲は、落ち着くのに、約1か月ほどはかかります。

運動やスポーツも無理はせず、いきなり運動量の100%からやるのではなく、上肢のストレッチなどしながら軽い運動から始めていきましょう。

胸オペの麻酔について

Q 全身麻酔で行いますか?

A 全身麻酔は、ガス麻酔を用いて、完全に眠っている状態で手術を行います。

当院の麻酔方法は、術後のからだの負担を考え、全身麻酔+硬膜外ブロック麻酔の併用で行っています。

硬膜外麻酔を併用する理由は、からだの一部だけに麻酔がかかるので、麻酔時に使う薬の量を減らすことができ、身体の負担が少ないメリットがあります。

胸オペ後は、全身麻酔単独より全身麻酔+硬膜外麻酔の方が痛みが少ないのが特徴です。

硬膜外麻酔は全身麻酔より劣ると言う医師がいますが、麻酔をしっかり研修してきていない硬膜外麻酔の経験がないだけのことも多いようです。