性同一性障害gidの治療の1つにホルモン治療があります。このホルモン投与方法の主流は、筋肉注射です。
筋肉注射どうしても苦手・・・。
医者の注射が特に痛い(汗)という方もいるかと思いますが、スタッフともなるべく痛くないように努力していますが・・・。
さて、今回はホルモン注射時の痛みを少しでも抑える方法!?です。
トルコの医学研究グループが、筋肉注射の刺し方の工夫の仕方による痛みの具合の効果を報告しました。
ただし、性同一性障害gidの人たち向けではないのですが、もしかして、役に立つかもしれないのでご紹介します。
さて、筋肉注射する前に痛みが軽くなったという結果でしたが、どのような方法だと思いますか?
実験方法は、「注射する場所を直前に10秒間指で押すだけ」という簡単な方法です。注射の痛みがこの方法で軽くなるかどうかを検証し、検証結果をJournal of Clinical Nursingに報告しています。
A型、B型肝炎の予防接種を筋肉注射で行う大学生123人を対象にし、参加した学生をランダムに2グループに分けて、注射した後にその痛みを数字で表すスケールを使い聞き取り調査しました。
1.普通に注射するグループ
2.普通に注射する直前に、注射する場所を10秒間指で押さえるグループ
実験から次の結果が得られました。
「注射する場所を押した方が痛くない」
注射後の平均の痛みのスコアは、実験群に比べて対照群で高かったです。(P<0.05有意差があり、統計上違いが認められたという意味になります)
注射前に10秒押さえたグループの方が、痛みが軽くなっていました。
一般に皮下注射よりも筋肉注射の方が痛みが少ないと言われています。インフルエンザの予防接種は皮下注射なのですが、注射された人ならわかるかと思いますが、かなり痛かったのではないでしょうか?
注射する場所、注射する薬の種類が違っても同じ効果があるかはわかりません。性同一性障害gidにはホルモン治療が行われますが、主に筋肉注射で行われます。
ホルモンは通常の薬に比べて粘度があります。ただ、簡単な方法なだけに、注射する前に注射する場所あたりを押して待合室で待っているというのもいいかもしれません。
ぜひ試してください!
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