手術と禁煙、喫煙(タバコ)の関係
胸オペも一般的な手術と同じように手術前には禁煙した方がよいです。
胸オペをするFTMのひとは、たいてい若い人が多いので、あまり深刻になる場合がほとんどないのですが、一般的には、予定手術前の2~4週前から禁煙すると、気道の分泌も減り、手術中の肺の合併症が減るとされています。
若いひとでも、やはりタバコを吸っているひとは、手術中は寝ているときには、本人にはわからないですが、気道から分泌物が多く出るひとも多くいます。
ちなみに、アメリカの手術前ガイドラインでは、呼吸器合併症を減少させるなら最低8週間前以上は必要で、術前12時間前は喫煙させないことになっています。
電子タバコならよい?
電子タバコは、機種によってはニコチンを含まないものが多いようなので、問題ないと思いたいところですが、今のところ、全身麻酔にどの程度影響を与えるかわかりません。
※国内電子タバコ:アイコスiQOS、プルームテックなどはニコチンを含まないと言われていますが、不明な点も多いので、一応手術、麻酔前には止めた方が無難だと思います。
若くても、胸オペのときでもタバコはやめた方がいい?
また、アメリカの感染症のガイドラインでは、創部(キズ)の感染率を低下させるために、30日間の禁煙が必要だとしています。タバコを吸っていると、治りも悪く、感染を引き起こす可能性もあることを念頭に手術に臨むのがよいでしょう。
イラスト:日本麻酔学会HPより
ガイドラインにより禁煙期間の幅がありますが、禁煙期間は長いに越したことがないので、いくら若いといっても、やはり胸オペする前は、可能な限り長めに禁煙することをお勧めします。
禁煙はがんの予防にも効果的であるため、胸オペをきっかけに完全に禁煙しましょう。
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