性同一性障害の診断

性同一性障害の場合

治療を始める前に、まずはじめに性同一性障害gidの診断から始めます。
できるなら、性同一性障害に精通した医師がよいです。例えば、性同一性障害(gid)学会認定医やgidを診ることができる精神科医による診断を受けます。

現在、性同一性障害gidは、世界的にはこの名称はほとんど使われなくなっています。性別違和gender dysphoriaが多く使われています。

性同一性障害は、自分の思う性(性自認)と身体の性が一致していない状態です。また、もっと広い意味では、性別に違和感を持っている状態です。

診断する上で一番大事なことは、性自認がどうかです。
生物学的性別が女性であるけれども、自分は「男性」であるという確信を持っている場合は、FTM(Female to Male)です。男性であるけれども、「女性」であると確信している。この場合は、MTF(Male to Female)となります。

ただし、自分が男性か女性かわからない、または、どちらでもないと思うこともあります。これらは、正式な診断名ではありませんが、FTX、MTX、Xジェンダーとも言われています。

Xエックスジェンダーとqueer(クィア)との違い
性同一性障害とトランスジェンダーの違い?

このようにはっきりしている場合、はっきりしていない場合もありますが、いずれにせよ、「性別違和」があることに変わりはありません。

性同一性障害以外にも生じる性別違和

性別違和は、これらの性同一性障害、トランスジェンダーのみならず、性分化疾患と呼ばれる病気でも、この性自認が自分の身体と異なる性自認を持つ場合もあります。

性分化疾患とは、先天性副腎過形成、男性ホルモン不応症群などの先天性副腎性器障害などがあります。

身体が女性なのに男性ホルモンが異常に分泌されたり、身体が男性なのに、男性ホルモンが各器官に作用せず、女性様外性器を示す場合があります。

いずれも、思春期になると二次性徴が始まるのですが、本来始まるはずの、初潮や乳房のふくらみを生じないなどの症状があるので、通常は大人になるまでにわかります。

この場合、性同一性障害と区別するため、性を決めている染色体検査をします。もし、性分化疾患であれば、どのような種類の疾患なのか詳しく調べます。

・この時点で性染色体遺伝子検査が必要なこともありますので、前もって検査することをお勧めします。

FTM、MTFの治療までの流れ

診断書を持っている方

来院する場合の持ち物:診断書または意見書、医師からの紹介状

希望であれば、ホルモン治療、手術(FTM:胸オペ、卵巣子宮摘出、MTF:睾丸摘出、外陰部形成など)に進みます。

診断がまだされていない方

当院で性染色体検査が検査できます(保険証が使えます)。

治療開始
定期的なホルモン注射
MTFの女性ホルモン治療について
FTMの男性ホルモン治療について
ホルモン値測定、肝機能・腎機能チェック
病気のある方は必要に応じ、他科受診(紹介状を書きます)

FTMは乳腺摘出手術(胸オペ)までの流れ
FTXの場合は診断書がないと胸オペができないとなると、FTXのひとは手術ができなくなってしまいますので、診断書持参しなくてもよいです。診断書がご希望の方は、教えてください。

MTFは睾丸摘出MTFのための豊胸手術

国内・外での性別適合手術(SRS)

2004年に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が施行され、性同一性障害の場合、要件を満たせば、性別が変更できます。
家庭裁判所への性別(戸籍)変更申請方法
(住民票のある各都道府県の家庭裁判所)

・最初に作成してもらった診断書では、受付けてくれませんので、→厚生労働省作成の診断書のひな形に2名の精神科医の署名が必要になります。

この裁判所に提出用の性同一性障害の診断書の書式は、医療機関で準備してあるので、別途用意する必要がありません。

【関連サイト】
性同一性障害の改名の手続き方法

自由が丘MCクリニック院長の大谷です

当院は、主に性同一性障害専門クリニックとして、GID学会認定医によるgidに関する診断、ホルモン治療、手術、そして、性別変更までのお手伝いをさせていただいています。
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