GID性同一性障害・ジェンダークリニック  診療科目:形成外科、美容外科、麻酔科(厚生労働省麻酔科標榜認可番号7903号)

FTMの男性ホルモン治療について

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男性ホルモン(テストステロン)治療は、FTMにとって男性化するために欠かせない身体的治療の1つです。

治療を開始すると、生理が止まる、声が低くなる、ヒゲが生えるなど男性化が著しく、身体的変化も大きいためFTMにとって満足度が高いです。

FTMの男性ホルモンの種類について

FTMの男性ホルモン治療において、日本国内では、テストステロン・エステル酸が従来から使われています。

短期型125㎎、250㎎の規格があり、それぞれ2~3週、3~4週に1回筋肉注射を行います。長期型の男性ホルモンはヨーロッパを中心に10年以上に渡ってネビドが使われ、血中濃度が短期型の男性ホルモンより安定している利点があります。

その他にジェル、クリーム、パッチが他の国々で使われていますが、日本国内では、クリームのみの販売となっています。

FTMの治療に使われてる男性ホルモンの種類からご紹介していきましょう。

  • 筋肉注射
  • 飲み薬
  • 塗り薬、パッチ
  • があります。

    飲み薬…ほとんどが肝臓で代謝され、 肝障害を起こしやすいので注意が必要です。

    効果もあまり期待できず、お勧めはできません。

    テストステロン筋肉注射

    基本的な男性ホルモン治療です。

    短期持続型男性ホルモン(テストステロン)

    • 規格

    日本国内では、エナント酸テストステロン125㎎と250㎎の2種類の規格があります。

    商品名は、エナルモンデポー、テストロンデポー、テスチノンデポーがあります。

    • 持続期間

    125㎎…2~3週に1回、
    250㎎…3~4週に1回の頻度で注射します。

    FTMによっては周期変動、例えば、 サイクルの終わり頃に感じる疲労やイライラ、サイクルの初め頃に感じる攻撃性や気分の高揚などを敏感に感じる方もいます。その持続する時間が正常な生理学的レベルではないと意識されることもあります。

    これらを緩和するには、投与量を減らして回数を多くするとか(3週に1回250mgを注射している場合は、125mgを2週間に1回に変更するなど)、男性ホルモンクリーム(グローミン)を毎日使用するのがよいかもしれません。

    長期持続型の男性ホルモン(テストステロン)

    ネビドは、テストステロンウンデカン酸エステルの商品名です。

    • 規格

    ネビド(NEBIDO)1000㎎しかありません。

    • 持続期間

    海外では3か月に1回とされていますが、日本人だと1回の注射で、5~6か月効果が持続します。(当院のデータ比較より)

    通常の注射より高価になりますが、 男性ホルモン濃度が不安定な方、安定した濃度を保ちたい方、定期的に来院できない方、遠方の方などに向いています。

    デメリットは高額なことだけです。

    時間・交通費をお金に換算すると得かもしれません。 左右のお尻に2か所注射します。

    ネビド注射のQ&A

    男性ホルモン塗り薬

    残念ながら日本では、海外ではよく使用されている軟膏・ゲルはほとんどありません。

    日本国内では、男性ホルモンを効率的に補給できる軟膏で、唯一の塗り薬であるグローミン®しかありません。

    FTMに対するホルモン治療は、ほとんどにテストステロンデポー剤の筋注が使われています。

    MTFのホルモン治療に対しては、デポー剤以外に飲み薬・経皮テープ・経皮ゲル等が用いられているのに比べると,FTMのホルモン治療のほとんどは、筋肉注射しかなく選択肢が少ないのが現状です。

    筋肉注射の使用はほとんどの場合、適正に治療されていれば、副作用などもなく安全に使われていますが,長期の使用となるため,筋肉や神経の炎症,痛みなどの身体的問題に加え,2~3週間ごとに通院を必要とする時間的な制約も生じます。

    グローミンンは、通常、男性ホルモンが低下している壮年期、更年期障害の男性に使用しますが、FTMに対しての臨床研究も行われていて、効果が実証されています。

    男性ホルモンの血液濃度は、本来の自然な男性の生理的範囲内で保つことが大切です。

    グローミンは、注射に比べ低用量ですが、ホルモン値が生理的範囲を超えることはなく、体に負担をかけることもありません。

    グローミン

    グローミンのメリット、デメリット

    メリット

    • 他の製剤に比べて、負担が少ない
    • 痛くない
    • 過量になりにくい
    • ホルモン値の生理的基準値を超えない

    デメリット

    • 男性化が遅い
    • 毎日規則正しく塗らないといけない
    • 生理が止まらないこともある

    男性ホルモンの副作用について

    FTMにおける男性ホルモン治療の身体的影響に対する評価の研究がとても少ないのですが、いくつかの研究報告では、安全で副作用のリスクは少ないとされています。

    しかしながら、多血症、善玉コレステロール(HDL)の低下、悪玉コレステロール(LDL)の上昇、肝逸脱酵素の上昇、肥満、ニキビなどの症状が少なからず認められます。

    男性ホルモン治療するFTMが知っておきたいこと4つ

    男性ホルモンの効果

    推奨される投与間隔

    知っておいた方がよい副作用

    男性ホルモン治療のQ&A

     

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