FTMのホル切れは、男性ホルモンが枯渇状態になってしまうことをいいます。FTMの場合は、男性ホルモンを外部から取り入れているので、注射後のピークを越すと徐々に減っていきます。

場合によっては、急降下します。このホルモンが少なったときに、さまざまな症状を引き起こします。ただし、男性ホルモンが少なくなっても、なにも感じないひともいます。

このとき、女性ホルモンが分泌されていないのが前提になるので、治療開始からすぐにではなく、しばらくして、卵巣の機能が低下した状態になって、かつ男性ホルモンも体内に十分にないとき生じます。

FTMひろとFTMひろと

女性ホルモン(または卵巣)があるから、更年期症状は起きないのでは?

ドクターZドクターZ

男性ホルモン治療を始めたら、生理来なくなったでしょ?


FTMひろとFTMひろと

ぼくはなかなか止まらなかったけど、今はうれしいことにないです


ドクターZドクターZ

男性ホルモンを投与し始めると→卵巣の機能が低下し、次第に女性ホルモン分泌が抑制されます。

定期的に男性ホルモン治療している限り、女性ホルモンは常に分泌されないので、一般的には、ほぼいつ測っても女性ホルモンは男性と同じ血液濃度になってるはずだよ。

→そのため、FTMの場合、体内の性ホルモンは、男性ホルモンだけに依存することになります。


FTMひろとFTMひろと

これがないとホル切れになるわけなんですね。

FTMの場合は、性ホルモンを外部から男性ホルモンを取り入れているので、男性ホルモンの濃度が十分にあるときには、調子がよいのですが、男性ホルモンの半減期を過ぎると急激に濃度が低くなるうえに(下記グラフの赤矢印)、すでに女性ホルモンも体内にない(分泌されていない)状態になっています。

男性ホルモン濃度の推移

そのため、性ホルモンがなくなる状態になると、いわゆる「ホルモン切れ(ホル切れ)」感を生じるのです。

この症状を強く感じるひともいるし、まったく感じないひともいるので、ある程度の個人差は仕方がないか?

一般的にFTMに使われる男性ホルモン濃度の推移の特徴

一般的にFTMのひとが注射している男性ホルモンは2種類あります。
125㎎と250㎎の規格で、それぞれに特徴があります。

イメージ的にはジェットコースターに例えるとわかりやすいかもしれません。

125㎎は用量が少ないために、250㎎に比べると、波の振り幅は小さくなり、なくなるときは急降下しません。

一方、250㎎は125㎎に比べ、振り幅は大きく、さらに高い濃度に達し、ピークを超えるとまた急に濃度が下がります。

男性ホルモンの高い濃度に身体が慣れていると、ホルモンがなくなる状態、ホル切れ感が強くなることも原因の1つです。

ホル切れの正体は、更年期症状

更年期症状には、いろいろな症状があり個人差があります。睡眠障害、気力低下、イライラ、集中力低下、筋力低下、ホットフラッシュ、発汗、ほてり、動悸といった多彩な症状を来します。